OpenAI APIOpenAI の機能

FEATURE

Secure MCP Tunnel

Secure MCP Tunnel は、プライベートな MCP サーバーを、受信用のファイアウォールポートを開けず、公開インターネットにも露出させずに、対応する OpenAI 製品へ接続する機能です。

提供中公式発表と照合済み
初出2026年5月19日
ページ更新
提供状態提供中
公式の記載で確認できた環境Web ブラウザ、API
提供を確認できたプランEnterprise
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. Claude・Anthropic の対応する機能
  6. 関連する機能
  7. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

非公開のまま MCP 接続

プライベートまたはオンプレミスの MCP サーバーを、公開インターネットに露出させずに対応する OpenAI 製品へ接続できます。接続は顧客側でホストする tunnel-client を経由します。

POINT 02

企業ネットワークに対応

tunnel-client は送信プロキシ、独自の CA バンドル、コントロールプレーン用のクライアント証明書、MCP 側の mTLS といった企業ネットワークの要件に対応しています。受信方向のインターネット接続は不要です。

POINT 03

利用範囲を関連付けで指定

1 つのトンネルを 1 つ以上の Platform organization や ChatGPT workspace に関連付け、トンネルを見つけて使える OpenAI 側の範囲を定めます。

GUIDE

機能解説

概要

社内ネットワークに置いた tunnel-client から OpenAI がホストする MCP エンドポイントへ、送信方向だけの接続を張ります。MCP サーバーがプライベート、オンプレミス、またはファイアウォールの内側にあり、ChatGPT、Codex、Responses API などから呼び出す必要がある場面に関わります。

仕組み

tunnel-client は、MCP サーバーにすでに到達できる社内ネットワークの中で動かします。動作は次のとおりです。

  • OpenAI に向けて送信方向の HTTPS 経路を開く
  • キューに入った MCP の処理を取りに行く
  • 要求を社内の MCP サーバーへ転送する
  • 応答を同じトンネルを通して返す

ネットワークの要件は、OpenAI への送信方向の HTTPS と、プライベートな MCP サーバーへの社内での到達性です。コネクタがストリーミングの結果を求める場合、トンネル経由で途中の server-sent events を転送できます。

Responses API から使う場合は、MCP ツールの定義でトンネルの識別子を tunnel_id として渡します。OpenAI がホストするトンネルのエンドポイントを server_url として渡すことはしません。server_url は、Responses API が直接到達できる MCP サーバーにだけ使います。

対応範囲と制約

  • Secure MCP Tunnel は、カスタム MCP サーバーのテストを含むプライベートな MCP 接続に対応しています。プラグインの一般公開向けの申請や配布には対応していません。
  • OAuth の discovery はトンネル経由で通せるため、MCP サーバー自体は非公開のままにできます。一方、認可サーバーそのものは自動ではトンネル経由になりません。
  • ChatGPT から接続する場合は、ChatGPT Plugins (プラグイン) でプラスボタンから Add custom MCP server (カスタム MCP サーバーを追加) を選び、Connection (接続) で Tunnel (トンネル) を選びます。認証を設定し、リスクの警告を確認したうえで I understand and want to continue (理解したうえで続行) を選び、Create as a plugin (プラグインとして作成) を選びます。

Harpoon による許可済み HTTP 呼び出し

tunnel-client には、Harpoon という MCP サーバーが組み込まれています。Harpoon は、設定した HTTP の呼び出し先をラベルで公開し、呼び出し側はそれをトンネル経由で、要求・応答に上限のある範囲で呼び出せます。

Harpoon は汎用のプロキシではありません。呼び出し側が任意のホストを選ぶことはできず、要求は顧客が設定した呼び出し先とメソッドに限られます。

提供状況の注意

Secure MCP Tunnel は 2026 年 5 月 19 日にエンタープライズ顧客向けにリリースされました。ChatGPT web、Codex、Responses API、AgentKit などの対応する OpenAI 製品から利用できます。

管理者・導入時に確認したい点

  • 利用できる範囲の設定: トンネルは 1 つ以上の Platform organization や ChatGPT workspace に関連付けられます。トンネルを見つけて使えるようにすべき OpenAI 側の範囲を、この関連付けで定めます。
  • ネットワーク: 受信方向のインターネット接続は不要です。送信プロキシ、独自の CA バンドル、コントロールプレーン用のクライアント証明書、MCP 側の mTLS に対応しています。
  • 監査ログ: トンネルのメタデータの変更は、API Platform の Audit logs (監査ログ) に tunnel.created、tunnel.updated、tunnel.deleted として出ます。
  • 稼働状況の確認: tunnel-client は /healthz、/readyz、/metrics と、/ui のローカル管理画面を提供します。管理画面は既定ではループバックからのみ開けます。
HOW TO USE

使い方

Secure MCP Tunnel はエンタープライズ顧客向けにリリースされた機能です。以下は tunnel-client を準備する流れです。

  1. Platform tunnel settings (Platform のトンネル設定) を開き、そこにあるダウンロードリンク、または openai/tunnel-client の最新の公開リリースから tunnel-client を入手します。
  2. バイナリがすでに手元にある場合は、tunnel-client help quickstart から始めます。
  3. 初期設定を行います。HTTP の MCP サーバーに接続する場合は、--mcp-command の代わりに --mcp-server-url で MCP サーバーの URL を指定します。
  4. アプリを作成・テストする間は、tunnel-client run ... を正常に動かし続けます。アプリの検出と MCP のツール呼び出しは、動作中のクライアントに依存します。
公式ヘルプを開く ↗
USE CASES

利用シーン

CASE 01

社内やオンプレミスにある MCP サーバーを、受信ポートを開けずに ChatGPT や Codex、Responses API から呼び出す場面に向いています。

CASE 02

自社で開発したカスタム MCP サーバーを、一般公開せずにテストする場面に使えます。

CASE 03

送信プロキシや独自の CA を使う社内ネットワークから、OpenAI 製品と MCP サーバーをつなぐ場面に向いています。

CASE 04

社内の特定の HTTP API だけを、許可した呼び出し先とメソッドに限って呼び出させる場面に Harpoon を使えます。

COMPARISON

Claude・Anthropic の対応する機能

比較の単位となる業務: プライベート・オンプレミスの MCP サーバーへの安全な接続

対応する機能の MCP tunnels (MCP トンネル) も、プライベートネットワーク内の MCP サーバーへの接続に使う機能です。この点で、プライベートやオンプレミスの MCP サーバーに公開インターネットを介さず接続する Secure MCP Tunnel と目的が重なります。

提供の形には違いがあります。Secure MCP Tunnel は 2026 年 5 月 19 日にエンタープライズ顧客向けにリリースされました。MCP tunnels は同じ日にリサーチプレビューとして提供が始まりました。

SOURCES

出典

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