できること
社内の MCP サーバーへ接続
プライベートネットワーク内で動く MCP サーバーに Claude を接続できます。
受信ポートを開けずに通信
通信は外向きのみの接続を通ります。受信用のファイアウォールポートの開放、サービスの公開インターネットへの露出、Anthropic の IP 範囲の許可リスト登録はいずれも不要です。
Console と API から利用
公開した MCP サーバーごとにトンネルドメイン配下のホスト名が割り当てられます。このホスト名は Claude Console のエージェントに追加するか、MCP connector を通じて Messages API に渡して使えます。
機能解説
概要
通信は外向きのみの接続を通るため、受信用のファイアウォールポートを開けたり、サービスを公開インターネットに出したり、Anthropic の IP 範囲を許可リストに入れたりする必要がありません。社内に置いた MCP サーバーを、Claude Managed Agents や Messages API から使う場面に関わる機能です。
仕組み
トンネルスタックは、利用者のネットワーク内で動く 2 つの構成要素、cloudflared と Anthropic のプロキシから成ります。
プロキシは内側の TLS を終端し、上流の IP アドレスが許可された範囲内にあることを検証したうえで、ホスト名に基づいて各リクエストを正しい上流の MCP サーバーに振り分けます。リクエストのパスは変更せずにそのまま転送します。
公開する MCP サーバーごとに、トンネルドメイン配下のホスト名 (例: docs.<your-tunnel-domain>) が割り当てられます。
セキュリティの仕組み
- プロキシは利用者だけが持つ証明書で内側の TLS を終端するため、Cloudflare はリクエストやレスポンスの中身を読めません。
- Anthropic は CA 証明書が登録されるまでトンネルに接続しません。そのため、Cloudflare のネットワークを通る中身は常に暗号化されています。
- トンネルは MCP サーバーまで暗号化された通信を運びますが、MCP サーバーへの認証は行いません。上流の MCP サーバーが独自の認証 (OAuth、bearer token) を必要とする場合は、ほかの MCP サーバーと同じ方法で、トンネルとは別に渡します。
Messages API から使う場合
Messages API では、上流の MCP サーバーの URL を mcp_servers 配列に渡します。ほかのリモート MCP サーバーと同じ渡し方です。リクエスト本文と anthropic-beta ヘッダーは標準の MCP connector の形式に従い、トンネル固有なのは url だけです。
URL のホストは <subdomain>.<your-tunnel-domain> です。パスはトンネルではなく上流の MCP サーバーによって決まります。
リクエストは、トンネルを作成したワークスペースで行います。そのワークスペースの API キーを使うか、キーがワークスペースに紐づいていない場合は anthropic-workspace-id ヘッダーにそのワークスペースを指定します。
提供状況の注意
MCP tunnels は、2026 年 5 月 19 日にリサーチプレビューとして提供が始まりました。対象のプランや提供地域は、公式のリリースノートには記載がありません。
管理者・導入時に確認したい点
- Workload Identity Federation によるプログラムからの利用では、トンネルスタックが ID プロバイダーから有効期間の短い API トークンを発行し、トンネルトークンを取得し、CA 証明書の生成と登録を自動で行います。
- 現在の管理 API は、
anthropic-beta: mcp-tunnels-2026-06-22ヘッダーとworkspace:manage_tunnelsWIF スコープを使います。 - 上流の MCP サーバーの認証はトンネルとは別に用意する必要があります。
使い方
トンネルが有効 (有効な CA 証明書があり、トンネルスタックが接続済み) になった後、Claude Console の Managed Agents から次の手順で使えます。
- Claude Console の Sessions (セッション) ページでセッションを作成し、Create new agent (新しいエージェントを作成) を選んで、MCP サーバーの一覧を編集できる状態にします。
- MCP servers (MCP サーバー) の下で MCP server (MCP サーバー) をクリックし、ドロップダウンメニューを開きます。セッションのワークスペースにあり、有効な証明書を 1 つ以上持つトンネルが、公開コネクタのカタログより上の一覧上部に表示されます。
- トンネルを選び、プロキシが特定の MCP サーバーに振り分ける Subdomain (サブドメイン) と、上流の MCP サーバーが求める Path (パス) を入力します。Resolves to (解決先) の行に、接続先の正確な URL が表示されます。
利用シーン
社内ネットワーク内で運用している MCP サーバーを、公開インターネットに出さずに Claude Managed Agents から使う場面に向いています。
受信用のファイアウォールポートを開けない方針のネットワークや、外部の IP 範囲を許可リストに入れたくない環境で、MCP サーバーを Claude に接続する場面に向いています。
複数の社内 MCP サーバーを、ホスト名ごとに振り分けて Claude から使い分ける場面に使えます。
Messages API を使う自社アプリケーションから、MCP connector を通じて社内の MCP サーバーを呼び出す場面に使えます。
ChatGPT・OpenAI の対応する機能
比較の単位となる業務: プライベートネットワーク内の MCP サーバーへの接続
OpenAI の Secure MCP Tunnel も、プライベートまたはオンプレミスの MCP サーバーを公開インターネットに露出させずに接続するための機能で、2026 年 5 月 19 日にエンタープライズ顧客向けにリリースされました。MCP tunnels は同じ日にリサーチプレビューとして提供が始まっています。
構成の面では、Secure MCP Tunnel は顧客がホストする tunnel-client を介して接続します。MCP tunnels は、利用者のネットワーク内で動く cloudflared と Anthropic のプロキシの 2 つの構成要素で接続します。
利用できる製品は、Secure MCP Tunnel が ChatGPT web、Codex、Responses API、AgentKit などの対応する OpenAI 製品、MCP tunnels が Claude Managed Agents と Messages API です。
これまでの変更
管理 API が、Admin API の
/v1/organizations/tunnelsから Claude API の/v1/tunnelsに移りました。以前の管理 API は、移行期間中は引き続き利用できます。MCP tunnels がリサーチプレビューとして提供開始され、プライベートネットワーク内の MCP サーバーに接続できるようになりました。