できること
AWS 上でモデルを実行
対応する OpenAI モデルを、Amazon Bedrock が AWS 管理のインフラ上で実行します。bedrock-runtime と bedrock-mantle のどちらからでも、OpenAI 互換の Responses API と Chat Completions API で呼び出せます。
Computer use の利用
対応モデルでは、Runtime と Mantle の両方で Computer use を使えます。コンピューター操作はアプリケーション側が実行し、その結果をモデルに返す形です。
長いコンテキスト
Amazon Bedrock では、GPT-5.4 と GPT-5.5 が 100 万トークン、GPT-5.6 Sol・Terra・Luna と GPT-6 Astra が 1,050,000 トークンのコンテキストウィンドウに対応します。
機能解説
概要
OpenAI モデルは bedrock-runtime と bedrock-mantle の 2 つのエンドポイントで提供され、どちらも対応モデルについて OpenAI 互換の Responses API と Chat Completions API に対応します。AWS の環境から OpenAI モデルを API で呼び出す場面に関わる機能です。
Amazon Bedrock は、対応する OpenAI モデルを AWS 管理のインフラ上で実行します。OpenAI モデルは bedrock-runtime と bedrock-mantle の 2 つのエンドポイントで提供され、どちらも対応モデルについて OpenAI 互換の Responses API と Chat Completions API に対応します。ただし、2 つのエンドポイントで使える機能の範囲は異なります。
エンドポイントの違いの一例として、Runtime では previous_response_id を指定する場合でも model の指定が必要です。
Responses API で使える機能と使えない機能
Amazon Bedrock 上の Responses API では、機能ごとに対応状況が分かれます。
- ホスト型の Web 検索は Mantle で使えます。
- ホスト型のファイル検索と、リモート MCP サーバーは Amazon Bedrock では使えません。
- 非同期のツール呼び出し (
async: true) と、推論の更新 (configuration_updateの入力項目) は Amazon Bedrock では対応していません。 - Mid-turn steering は WebSockets を必要とし、どちらの Bedrock エンドポイントでも使えません。
- Computer use は、対応モデルについて Runtime と Mantle の両方で使えます。コンピューター操作はアプリケーションが実行して結果をモデルに返すため、Bedrock 側の実行環境は必要ありません。
認証と SDK
JavaScript・Python・Go・Java・Ruby の SDK プロバイダーは、新しい AWS 認証情報を取得し、リクエストの試行ごとに SigV4 で署名します。
長時間動くアプリケーションでは、固定の bearer token ではなく、標準の AWS 認証情報チェーンを使う方法が推奨です。AWS 認証情報チェーンの例を使う前には、追加の依存関係をインストールします。Python の場合は次のとおりです。
pip install 'openai[bedrock]'
.NET では Bedrock API キーを使うか、AWS 認証情報チェーンが必要な場合は AWS が対応するクライアントを通じて署名付きの HTTP リクエストを送ります。
提供状況の注意
OpenAI モデルは 2026 年 6 月 1 日に Amazon Bedrock で利用可能になり、OpenAI 互換の Responses API エンドポイントを通じて提供されています。対応するモデルと機能は AWS リージョンによって異なるため、利用するリージョンでの対応状況の確認が必要です。対象となるプランは、公式のリリースノートには記載がありません。
管理者・導入時に確認したい点
- Amazon Bedrock の OpenAI モデルでは、実際に適用される保持モードが
defaultまたはnoneの場合、AWS はリクエストと応答の内容を OpenAI と共有しません。 store: falseを設定しても、ZDR (zero data retention、データを保持しない扱い) は保証されません。- 適用される保持モードが
noneの Responses API リクエストでは、AWS はstore: trueを拒否し、background mode は使えません。
使い方
ここでは、Bedrock API キーを使って Responses API にリクエストする流れを示します。
- 利用する AWS リージョンと、デプロイに使うモデル ID を選びます。
- モデル ID には、
openai.の接頭辞が付いた Bedrock のモデル ID を使います。 - Bedrock API キーを
AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCKとして保存し、リクエストで使います。 - Java を使う場合は、Java の例を使う前に、追加の Java Bedrock プロバイダー (openai-java-bedrock) をインストールします。
利用シーン
AWS を基盤にしたシステムから、AWS 管理のインフラ上で動く OpenAI モデルを呼び出す場面に向いています。
OpenAI 互換の Responses API や Chat Completions API を前提にしたアプリケーションを、Bedrock のエンドポイント経由で動かす場面に使えます。
100 万トークン前後のコンテキストウィンドウを使い、長い入力をまとめてモデルに渡す処理に使えます。
アプリケーション側でコンピューター操作を実行し、その結果をモデルに返す Computer use の構成に使えます。
Claude・Anthropic の対応する機能
比較の単位となる業務: Amazon Bedrock 経由での AI モデルの API 利用
Amazon Bedrock の Claude も、AWS 管理のインフラ上で動作します。この点は、Amazon Bedrock が OpenAI モデルを AWS 管理のインフラ上で実行する点と共通です。
API の形式は異なります。Amazon Bedrock の Claude のエンドポイント /anthropic/v1/messages は、ファーストパーティの Claude API と同じリクエスト形式の Messages API です。Amazon Bedrock の OpenAI モデルは、OpenAI 互換の Responses API と Chat Completions API で提供されます。
なお、Claude Platform on AWS は、AWS 経由でアクセスする Anthropic 管理のインフラ上で Claude API を提供する形で、AWS 管理のインフラで動く Amazon Bedrock の OpenAI モデルとは運用の主体が異なります。