できること
AWS 境界内での構築
機密性の高いアプリケーションを、AWS のセキュリティ境界の内側だけで構築できます。推論インフラは AWS 管理で、Anthropic の担当者はアクセスできません。
Claude API と同じ形式
エンドポイント /anthropic/v1/messages は、ファーストパーティの Claude API と同じリクエスト形式を使い、標準の SSE ストリーミングに対応します。
3 つの認証方式
Bedrock service role、IAM assumed roles、bearer tokens の 3 つの認証方式から、セキュリティ要件に合うものを選べます。
機能解説
概要
推論は AWS 管理のインフラ上で動作し、Anthropic の担当者は推論インフラにアクセスできません (zero operator access)。機密性の高いアプリケーションを、AWS のセキュリティ境界の内側だけで構築する場面に関わります。
接続先と SDK
エンドポイントは https://bedrock-mantle.{region}.api.aws/anthropic/v1/messages の形式です。標準の SSE ストリーミングを使い、リクエスト本文の形式は Claude API と同じです。
- client SDK は、Bedrock 専用のパッケージまたはモジュールで Claude in Amazon Bedrock に対応します。
- 標準の
Anthropicクライアントを使う場合は、base_urlにhttps://bedrock-mantle.{region}.api.aws/anthropicを設定し、bearer token をapi_keyとして渡します。この方法は bearer token による認証だけに対応します。 - クライアント作成時に認証情報を渡さない場合、環境変数
AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCKが、クライアントの AWS 認証情報チェーン (AWS_ACCESS_KEY_ID・AWS_SECRET_ACCESS_KEY・AWS_SESSION_TOKENの環境変数を含む) より優先されます。 - モデル ID には
anthropic.というプロバイダーの接頭辞が付きます。 antCLI は Amazon Bedrock に対応していません。リクエストには cURL か SDK を使います。
認証の方式
Bedrock service role (推奨) のほかに、次の 2 つの方式があります。
IAM assumed roles
- 管理者が、対象の Claude モデルに範囲を絞った IAM ロールを作成します。trust policy には ID プロバイダー (SAML、OIDC、または AWS Identity Center) を指定し、permissions policy では許可したモデルの ARN に限って
bedrock-mantle:CreateInferenceを付与します。 - 開発者は社内の ID プロバイダーで認証した後に IAM ロールを引き受けます。AWS STS が一時的な認証情報を発行し、SDK や CLI はそれでリクエストに署名します。
Bearer tokens
- 管理者は、
bedrock:BearerTokenTypeの条件が短期トークンに一致しない限りbedrock:CallWithBearerTokenを拒否するポリシーを付けて、長期キーを遮断します。 - 開発者は
aws-bedrock-token-generatorCLI で bearer token を発行し、各リクエストのx-api-keyヘッダーで渡します。
対応していない機能
Claude in Amazon Bedrock では、次の機能に対応していません。
- サーバー側のツール (code execution、web search、web fetch、advisor)
- エージェント向けの基盤 (Agent Skills、MCP connector、programmatic tool calling)
これらを前提にした Claude API 向けの実装を移す場合は、事前に利用箇所を確認する必要があります。
管理者・導入時に確認したい点
- データの扱い: 推論は AWS 管理のインフラ上で動作し、Anthropic の担当者は推論インフラにアクセスできません。
- エンドポイントの種類: global は、利用可能なすべてのリージョンに動的にルーティングし、可用性を最大化します。regional は、指定した単一の AWS リージョンに解決され、データ所在地 (data residency) の要件に対応します。27 の AWS リージョンで、global と regional のエンドポイントとともに提供されます。
- ログ: CloudWatch と CloudTrail の両方にログを出力します。
- 権限の絞り込み: IAM assumed roles では許可したモデルの ARN に限って推論を許可でき、bearer tokens では長期キーをポリシーで遮断できます。
使い方
Claude Opus 4.7 と Claude Haiku 4.5 は、Bedrock コンソールからセルフサービスで利用できます。ここでは推奨の Bedrock service role による認証で、Python SDK からリクエストを送る流れを示します。
- AWS の管理者が Bedrock service role を用意し、開発者にそのサービスロールの ARN に対する
iam:PassRole権限を付与します。 - Python の場合、
pip install -U "anthropic[bedrock]"で SDK をインストールします。 - クライアントを作成するときにリージョンを渡すか、環境変数
AWS_REGIONを設定します。 - API を呼び出すと、Bedrock が開発者に代わってサービスロールを引き受けます。
利用シーン
機密性の高いデータを扱うアプリケーションを、AWS のセキュリティ境界の内側で構築する場面に向いています。
Claude API 向けに組んだリクエストの形式を保ったまま、AWS 環境から Claude を呼び出す構成に使えます。
データ所在地の要件があるシステムで、処理を指定した単一の AWS リージョンに固定する場面に使えます。
CloudWatch と CloudTrail で API 利用のログを確認する運用に使えます。
ChatGPT・OpenAI の対応する機能
比較の単位となる業務: AWS (Amazon Bedrock) 経由でのモデル API 利用
Codex 側の Amazon Bedrock 連携は、Amazon Bedrock をモデルプロバイダーとして設定し、AWS 管理の認証・アカウント管理・課金のもとで Codex をローカル実行する機能で、Amazon Bedrock 経由で提供される対応 OpenAI モデルを使います。
Claude in Amazon Bedrock は、Claude API と同じリクエスト形式の Messages API エンドポイントを Amazon Bedrock 上で提供するもので、Claude Opus 4.7 と Claude Haiku 4.5 を Bedrock コンソールからセルフサービスで利用できます。認証は Bedrock service role、IAM assumed roles、bearer tokens の 3 つの方式から選びます。
これまでの変更
Claude in Amazon Bedrock がすべての Amazon Bedrock の顧客に開放されました。Claude Opus 4.7 と Claude Haiku 4.5 を、Bedrock コンソールから
/anthropic/v1/messagesの Messages API エンドポイント経由でセルフサービスで利用できます。27 の AWS リージョンで、global と regional のエンドポイントとともに提供されます。Messages API が Amazon Bedrock でリサーチプレビューとして提供されました。新しいエンドポイント
/anthropic/v1/messagesは、ファーストパーティの Claude API と同じリクエスト形式を使い、AWS 管理のインフラ上でオペレーターのアクセスなしに動作します。この時点では、アクセスの申請に Anthropic のアカウントエグゼクティブへの連絡が必要でした。