Claude APIAnthropic の機能

FEATURE

Fast mode (ファストモード)

Fast mode (ファストモード) は、Claude API で同じモデルをより高速な推論設定で実行する機能です。

提供中公式発表と照合済み
初出未調査
ページ更新
提供状態提供中
公式の記載で確認できた環境API、クラウド基盤経由
提供を確認できたプラン公式に記載なし
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. これまでの変更
  7. 関連する機能
  8. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

同じモデルを高速に実行

モデルの知能や能力を変えずに、より高速な推論設定で同じモデルを実行できます。出力トークン毎秒 (OTPS) は標準速度と比べて最大 2.5 倍です。

POINT 02

ストリーミングと併用

Fast mode はストリーミングと併用できます。OTPS の向上がもっとも見えやすいのはストリーミングのときです。

POINT 03

使われた速度を確認

レスポンスの usage オブジェクトにある speed フィールドで、実際に使われた速度が "fast" か "standard" かを確認できます。

GUIDE

機能解説

概要

モデルの知能や能力は変わらず、出力トークンの生成速度は標準速度と比べて最大 2.5 倍になります。リクエストに speed: "fast" を指定して使います。

仕組みと速度の特性

Fast mode は、同じモデルをより高速な推論設定で実行します。知能や能力に変化はありません。

  • 速度の向上は出力トークン毎秒 (OTPS) に向けたもので、最初のトークンが返るまでの時間 (TTFT) を短くするものではありません。
  • 出力トークン毎秒は、標準速度と比べて最大 2.5 倍です。
  • ストリーミングと併用でき、OTPS の向上はストリーミングでもっとも見えやすくなります。
  • Fast mode に対応していないモデルに speed: "fast" を指定すると、エラーが返ります。

Managed Agents での指定

Managed Agents では、エージェントの model オブジェクトに speed を設定します。例: {"id": "claude-opus-5-5", "speed": "fast"}

レート制限と標準速度へのフォールバック

SDK は、Fast mode の 429 エラーを既定で最大 2 回まで自動で再試行し、各再試行の前に retry-after ヘッダーが示す時間だけ待ちます。回数は max_retries で変更できます (TypeScript・PHP は maxRetries、Java は .maxRetries()、C# は MaxRetries、Go は option.WithMaxRetries())。

レート制限にかかったときに標準速度へ切り替える場合は、次の流れになります。

  1. 最初の Fast mode のリクエストで max_retries を 0 にし、自動の再試行を行わずにレート制限エラーで即座に失敗させます。
  2. そのレート制限エラーを捕捉し、speed: "fast" を外してリクエストを再試行します。

Fast mode から標準速度へフォールバックすると、プロンプトキャッシュはヒットしません。速度の異なるリクエスト同士では、キャッシュされたプレフィックスを共有しないためです。

なお、Claude Opus 5.5 には、Start・Build・Scale の各利用ティアで Fast mode の既定のレート制限が設定されています。

提供状況の注意

Fast mode の提供状態はモデルごとに異なります。

  • Claude Opus 5.5: リサーチプレビューを終え、アクセス申請は不要です。
  • Claude Opus 5 と Claude Opus 4.8: 引き続きリサーチプレビューです。
  • Claude Opus 4.8 の Fast mode は非推奨となり、2026 年 11 月 30 日に削除されます。
  • Claude Opus 4.7 の Fast mode は削除済みで、claude-opus-4-7 に speed: "fast" を指定するとエラーが返ります。Claude Opus 4.6 とは異なり、標準速度へのフォールバックはしません。

対象となる契約プランについては、公式のリリースノートには記載がありません。

HOW TO USE

使い方

Claude Opus 5.5 では、アクセス申請も fast-mode-2026-02-01 ベータヘッダーも不要です (ヘッダーを送っても引き続き動作します)。

  1. Messages API のリクエストに speed: "fast" を指定して、Fast mode を有効にします。
  2. レスポンスの usage オブジェクトの speed フィールドを見て、"fast" と "standard" のどちらで処理されたかを確認します。
公式ヘルプを開く ↗
USE CASES

利用シーン

CASE 01

ストリーミングで長い応答を利用者に表示するアプリケーションのように、出力トークンの生成速度が重視される場面に向いています。

CASE 02

同じモデルの知能や能力のまま、出力速度を優先したい処理に使えます。

CASE 03

レート制限時に標準速度へ切り替える設計と組み合わせ、速度を優先しつつ処理を継続させる構成に使えます。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

比較の単位となる業務: 割増料金によるAPI出力トークン生成の高速化

GPT-5.6 Sol 向けの Fast mode (API) は、標準処理の 2 倍の価格で最大 2.5 倍の速度を提供します。Claude API の Fast mode は、標準速度と比べて出力トークン毎秒が最大 2.5 倍です。

指定の方法は異なります。Claude API ではリクエストに speed: "fast" を指定します。GPT-5.6 Sol 向けの Fast mode は Priority Processing を置き換えるもので、priority を指定したリクエストは自動的に Fast mode を使います。また、GPT-6 Astra 向けの Ultrafast モードは、service_tier: "ultrafast" の指定で出力トークン間の時間を短縮します。

TIMELINE

これまでの変更

  1. Claude Opus 4.8 の Fast mode が非推奨となり、2026 年 11 月 30 日に削除されることになりました。

  2. Claude Opus 5.5 の Fast mode が Claude Models on Google Cloud (Anthropic managed) で利用できるようになりました。

  3. Claude Opus 5.5 の Fast mode がリサーチプレビューを終え、アクセス申請と fast-mode-2026-02-01 ベータヘッダーが不要になりました。Start・Build・Scale の利用ティアで既定のレート制限が設定され、Azure でホストされるデプロイ向けに Claude in Microsoft Foundry でも利用できるようになりました。

  4. Claude Opus 5.5 の Fast mode が Claude API でリサーチプレビューとして提供されました。

  5. Claude Opus 4.7 の Fast mode が削除されました。

  6. Claude Opus 4.8 の Fast mode が、Claude API のみでリサーチプレビューとして提供されました。同日、Claude Opus 4.6 の Fast mode が非推奨となり、提供開始から約 30 日後に削除されることになりました。

  7. リサーチプレビューの Fast mode が Claude Opus 4.7 に対応しました。speed: "fast"、model: "claude-opus-4-7"、fast-mode-2026-02-01 ベータヘッダーを指定すると、割増料金で出力トークン生成が大幅に速くなります。料金・レート制限・アクセスは Opus 4.6 の Fast mode と同じで、利用にはウェイトリストへの登録が必要でした。

SOURCES

出典

出典 9 件を表示