できること
同じモデルを高速に実行
モデルの知能や能力を変えずに、より高速な推論設定で同じモデルを実行できます。出力トークン毎秒 (OTPS) は標準速度と比べて最大 2.5 倍です。
ストリーミングと併用
Fast mode はストリーミングと併用できます。OTPS の向上がもっとも見えやすいのはストリーミングのときです。
使われた速度を確認
レスポンスの usage オブジェクトにある speed フィールドで、実際に使われた速度が "fast" か "standard" かを確認できます。
機能解説
概要
モデルの知能や能力は変わらず、出力トークンの生成速度は標準速度と比べて最大 2.5 倍になります。リクエストに speed: "fast" を指定して使います。
仕組みと速度の特性
Fast mode は、同じモデルをより高速な推論設定で実行します。知能や能力に変化はありません。
- 速度の向上は出力トークン毎秒 (OTPS) に向けたもので、最初のトークンが返るまでの時間 (TTFT) を短くするものではありません。
- 出力トークン毎秒は、標準速度と比べて最大 2.5 倍です。
- ストリーミングと併用でき、OTPS の向上はストリーミングでもっとも見えやすくなります。
- Fast mode に対応していないモデルに
speed: "fast"を指定すると、エラーが返ります。
Managed Agents での指定
Managed Agents では、エージェントの model オブジェクトに speed を設定します。例: {"id": "claude-opus-5-5", "speed": "fast"}
レート制限と標準速度へのフォールバック
SDK は、Fast mode の 429 エラーを既定で最大 2 回まで自動で再試行し、各再試行の前に retry-after ヘッダーが示す時間だけ待ちます。回数は max_retries で変更できます (TypeScript・PHP は maxRetries、Java は .maxRetries()、C# は MaxRetries、Go は option.WithMaxRetries())。
レート制限にかかったときに標準速度へ切り替える場合は、次の流れになります。
- 最初の Fast mode のリクエストで
max_retriesを0にし、自動の再試行を行わずにレート制限エラーで即座に失敗させます。 - そのレート制限エラーを捕捉し、
speed: "fast"を外してリクエストを再試行します。
Fast mode から標準速度へフォールバックすると、プロンプトキャッシュはヒットしません。速度の異なるリクエスト同士では、キャッシュされたプレフィックスを共有しないためです。
なお、Claude Opus 5.5 には、Start・Build・Scale の各利用ティアで Fast mode の既定のレート制限が設定されています。
提供状況の注意
Fast mode の提供状態はモデルごとに異なります。
- Claude Opus 5.5: リサーチプレビューを終え、アクセス申請は不要です。
- Claude Opus 5 と Claude Opus 4.8: 引き続きリサーチプレビューです。
- Claude Opus 4.8 の Fast mode は非推奨となり、2026 年 11 月 30 日に削除されます。
- Claude Opus 4.7 の Fast mode は削除済みで、
claude-opus-4-7にspeed: "fast"を指定するとエラーが返ります。Claude Opus 4.6 とは異なり、標準速度へのフォールバックはしません。
対象となる契約プランについては、公式のリリースノートには記載がありません。
使い方
Claude Opus 5.5 では、アクセス申請も fast-mode-2026-02-01 ベータヘッダーも不要です (ヘッダーを送っても引き続き動作します)。
- Messages API のリクエストに
speed: "fast"を指定して、Fast mode を有効にします。 - レスポンスの
usageオブジェクトのspeedフィールドを見て、"fast"と"standard"のどちらで処理されたかを確認します。
利用シーン
ストリーミングで長い応答を利用者に表示するアプリケーションのように、出力トークンの生成速度が重視される場面に向いています。
同じモデルの知能や能力のまま、出力速度を優先したい処理に使えます。
レート制限時に標準速度へ切り替える設計と組み合わせ、速度を優先しつつ処理を継続させる構成に使えます。
ChatGPT・OpenAI の対応する機能
比較の単位となる業務: 割増料金によるAPI出力トークン生成の高速化
GPT-5.6 Sol 向けの Fast mode (API) は、標準処理の 2 倍の価格で最大 2.5 倍の速度を提供します。Claude API の Fast mode は、標準速度と比べて出力トークン毎秒が最大 2.5 倍です。
指定の方法は異なります。Claude API ではリクエストに speed: "fast" を指定します。GPT-5.6 Sol 向けの Fast mode は Priority Processing を置き換えるもので、priority を指定したリクエストは自動的に Fast mode を使います。また、GPT-6 Astra 向けの Ultrafast モードは、service_tier: "ultrafast" の指定で出力トークン間の時間を短縮します。
これまでの変更
Claude Opus 4.8 の Fast mode が非推奨となり、2026 年 11 月 30 日に削除されることになりました。
Claude Opus 5.5 の Fast mode が Claude Models on Google Cloud (Anthropic managed) で利用できるようになりました。
Claude Opus 5.5 の Fast mode がリサーチプレビューを終え、アクセス申請と
fast-mode-2026-02-01ベータヘッダーが不要になりました。Start・Build・Scale の利用ティアで既定のレート制限が設定され、Azure でホストされるデプロイ向けに Claude in Microsoft Foundry でも利用できるようになりました。Claude Opus 5.5 の Fast mode が Claude API でリサーチプレビューとして提供されました。
Claude Opus 4.7 の Fast mode が削除されました。
Claude Opus 4.8 の Fast mode が、Claude API のみでリサーチプレビューとして提供されました。同日、Claude Opus 4.6 の Fast mode が非推奨となり、提供開始から約 30 日後に削除されることになりました。
リサーチプレビューの Fast mode が Claude Opus 4.7 に対応しました。
speed: "fast"、model: "claude-opus-4-7"、fast-mode-2026-02-01ベータヘッダーを指定すると、割増料金で出力トークン生成が大幅に速くなります。料金・レート制限・アクセスは Opus 4.6 の Fast mode と同じで、利用にはウェイトリストへの登録が必要でした。