できること
定期タスクの自動実行
繰り返し行うタスクをスケジュールに登録し、バックグラウンドで実行できます。高度なスケジュールが必要な場合は、RFC 5545 の recurrence rule (RRULE) を編集できます。
文脈を保ったまま再開
既存のチャット内のタスクは、スケジュールに従って同じスレッドに戻り、それまでの会話の文脈を使って処理します。分単位の間隔のほか、毎日・毎週の決まった時刻も指定できます。
Scheduled で結果を確認
Scheduled (スケジュール) の画面で、実行中・一時停止中・完了したタスクと最近の実行を確認できます。この画面は受信箱として働き、確認が必要な実行には未読の印が付きます。
機能解説
概要
既存のチャットに設定したタスクは、決まったタイミングで同じチャットに戻り、毎回新しいプロンプトから始めるのではなく、そのチャットの文脈を使って処理を続けます。長時間かかる処理の確認や、更新の監視、フォローアップの繰り返しといった場面に関わる機能です。
スケジュール実行のタスクは、ChatGPT または Codex のチャットから作成・更新できます。作業内容、実行のタイミング、各実行を今のチャットに戻すか新しいチャットで始めるかを伝えると、ChatGPT がプロンプトの下書きや適切な実行先の選択を行い、範囲や頻度が変わったときにはタスクを更新します。Skills からもタスクを作成・更新できます。
- チャット内のタスク: スケジュールに従って同じチャットに戻り、既存の文脈を使います。
- 単独のタスク (Standalone): 実行のたびに新しいチャットを始め、結果を Scheduled (スケジュール) に報告します。
同じタスクを複数のプロジェクトで実行できます。モデルと reasoning effort は既定のままにすることも、明示的に選ぶこともできます。タスクは skills を使えます。また、Web 版の ChatGPT Work、またはデスクトップアプリの ChatGPT Work や Codex で作ったタスクは plugins を使えます。ChatGPT のデスクトップアプリでは、タスクのプロンプトに $skill-name と書くと skill を明示的に呼び出せます。
実行する場所とローカルファイル
ChatGPT のデスクトップアプリでは、タスクはローカルのプロジェクトを扱い、プロジェクトのディレクトリか、分離された worktree の中で実行できます。
- Git リポジトリでは、ローカルのプロジェクトで実行するか、新しい worktree で実行するかを選べます。どちらもバックグラウンドで実行されます。
- バージョン管理していないプロジェクトでは、プロジェクトのディレクトリで直接実行されます。
- タスクがローカルのファイルを必要とする場合は、コンピューターの電源を入れたまま、アプリを起動した状態にしておく必要があります。
- Web のタスクは、アップロードした資料や接続したツールを使えますが、コンピューター上のフォルダーで直接作業することはできません。
Git リポジトリで worktree を選んだ場合、実行頻度が高いと、時間とともに多数の worktree が作られる場合があります。
アプリのイベントをきっかけにした実行
対象のプランでは、サポートされている Gmail・Slack・GitHub のイベントが起きたときにタスクを実行できます。1 つのタスクに複数のイベントトリガーを設定できますが、イベントトリガーと時刻ベースのスケジュールを組み合わせることはできません。条件に合うイベントが短い間隔で続けて届いた場合、ChatGPT がそれらを 1 回の実行にまとめる場合があります。
対象となるプランの具体的な名称について、公式のリリースノートには記載がありません。
管理者・導入時に確認したい点
- タスクは、既定の sandbox 設定のもとで無人で実行されます。
- 組織のポリシーが許可している場合、タスクは
approval_policy = "never"で動きます。管理者の要件でこれが許可されていない場合は、選択した permission mode の承認動作に従います。 - 管理されたワークスペースでは、管理者が Allow event-triggered scheduled tasks (イベントトリガーによるスケジュールタスクの許可) の権限でアクセスを制御できます。
- スケジュールに載せる前に、通常のチャットでプロンプトを手動で試し、実行を始めたら最初の数回の出力を確認して、必要に応じてプロンプトや頻度を調整する手順が示されています。
使い方
ここでは、アプリのイベントをきっかけにタスクを実行する流れを示します。
- タスクを作る前に、対象のアプリを接続して認可します。Slack の場合は監視するすべてのチャンネルに
@ChatGPTを追加し、GitHub の場合は接続したアプリが対象のリポジトリにアクセスできる状態にします。 - ChatGPT にタスクの作成を依頼し、監視するイベントと、そのイベントが起きたときに行う処理を説明します。
- Scheduled (スケジュール) を開いて保留中のイベントを確認するか、Run now (今すぐ実行) を選んで処理します。
利用シーン
長時間かかるプロセスの状況を、決まった間隔で確認する場面に向いています。
外部の更新を監視し、変化があれば同じスレッドで対応を続ける場面に使えます。
最初からやり直さずに、フォローアップの繰り返しを続ける場面に向いています。
毎日・毎週の決まった時刻に状況を確認する定例のチェックに使えます。
Claude・Anthropic の対応する機能
比較の単位となる業務: 同じスレッドの文脈を保ったスケジュール再開による長時間処理の監視とフォローアップ
/loop も、保留中のウェイクアップによって処理を再開する仕組みです。/loop では Esc を押すと保留中のウェイクアップがキャンセルされ、再開時には「Claude resuming /loop wakeup」と表示されます。また、リモートセッションでは保留中のループがコンテナを維持しません。Thread automations は、会話の文脈を保ったままスケジュールに従って同じスレッドを再開し、その実行は Scheduled (スケジュール) の画面で確認します。
Cowork の scheduled tasks (スケジュールタスク) は、リモートセッションにより、オンラインのデバイスが無くても実行されます。Thread automations では、タスクがローカルのファイルを必要とする場合、コンピューターの電源を入れたままアプリを起動しておく必要があり、Web のタスクはコンピューター上のフォルダーで直接作業できません。
これまでの変更
オートメーションの実行履歴に一括操作が追加され、すべての実行を既読にしたり、対象となる実行をアーカイブしたりできるようになりました。
スケジュールされたオートメーションが、選択した承認モードに従うよう修正されました。
スレッドオートメーションとして、会話の文脈を保ったままスケジュールに従って同じスレッドを再開できるようになりました。長時間のプロセスの確認、更新の監視、フォローアップのループの継続に使えます。
オートメーションのコンポーザーで、アプリとファイルの @ メンションが使えるようになりました。あわせて、スレッド内でハートビートオートメーション (heartbeat automation) の初期的な操作要素が追加されました。