Claude CodeAnthropic の機能

FEATURE

managed settings (マネージド設定)

managed settings (マネージド設定) は、組織の管理者が Claude Code に適用するポリシーを各マシンへ配布し、強制するための仕組みです。

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目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. これまでの変更
  7. 関連する機能
  8. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

組織ポリシーの一元配布

settings.json と同じ形式のポリシーキーを、4 つの配布方法のいずれかで各マシンに届けられます。複数のチームが managed-settings.d/ に別々のファイルを置き、1 つのポリシーを分担して持つこともできます。

POINT 02

使えるモデルの制限

availableModels の許可リストでモデルの選択を絞り、deniedModels で特定のモデルを個別にブロックできます。管理側で指定する model は既定値であり、--model や ANTHROPIC_MODEL で変えられるため、選択の制限には availableModels を使います。

POINT 03

起動条件の強制

requiredMinimumVersion と requiredMaximumVersion で許可範囲外のバージョンの起動を拒否できます。forceRemoteSettingsRefresh を true にすると、remote managed settings を新たに取得するまで CLI の起動を止め、取得に失敗すると終了します。

GUIDE

機能解説

概要

配布には server-managed settings、MDM または OS レベルのポリシー、ファイル、Windows の HKCU レジストリの 4 つの方法があり、どれも settings.json と同じポリシーキーを扱います。一部のキーは管理側のソースからだけ読み込まれ、ユーザーやプロジェクトの設定ファイルに書いても効果はありません。対象は Claude Code だけで、開発者が別のツールから API を呼び出す場合は managed settings の対象外です。

配布方法とポリシーの合成

managed settings は、server-managed settings、MDM または OS レベルのポリシー、ファイル、Windows の HKCU レジストリの 4 つの方法で届けられます。同じマシンに複数の方法でポリシーが届いた場合、Claude Code は既定ではそのうち 1 つだけを使い、残りは無視します。組織が配布するすべての管理ソースを適用したい場合は、配布するソースのうち最も優先順位の高いものに managedSourcesBehavior を "merge" として設定します。

  • ファイルで配布する場合、managed-settings.json と同じシステムディレクトリにある managed-settings.d/ にチームごとのファイルを置けます。Claude Code は managed-settings.json を最初に、次に managed-settings.d/ 内の *.json をアルファベット順にマージします。
  • policyHelper は、MDM ポリシーまたは managed settings ファイルで指定する実行ファイルです。Claude Code は起動時にこれを実行して managed settings を算出します。
  • parentSettingsBehavior ('first-wins' または 'merge') を使うと、SDK の managedSettings (parent tier) をポリシーのマージに含められます。
  • Windows 上の WSL は、wslInheritsWindowsSettings ポリシーキーで Windows 側の managed settings を継承できます。

適用状況の確認と診断

  • 開発者のマシンで Claude Code の中から /status を実行すると、Setting sources の行に Enterprise managed settings と、Claude Code が選んだソースが括弧付きで表示されます。
  • claude doctor は、Claude Code が取り除いた無効なエントリを、ソースとフィールドを添えて一覧にします。
  • claude doctor の Organization policy 行は、Claude Code がポリシーをどこから読み込んだか、または読み込めなかった理由を示します。/status の Organization policy 行は、組織のポリシーを読み込めなかった理由 (エンドポイントを通さないプロキシなど) を示します。
  • server-managed settings の読み込みに失敗すると起動時に警告が出ます。Bedrock・Vertex・サードパーティのプロバイダーや独自の ANTHROPIC_BASE_URL を使っているために取得されなかった場合も、/doctor と /status に理由が表示されます。
  • remote-managed settings に無効なエントリがあっても、ペイロード全体を捨てずに残りの有効なポリシーを適用し、検証エラーを表示します。
  • Claude Desktop の Code タブには、組織の remote managed settings がセッションに読み込まれていないときと、読み込まれたときに通知が出ます。

読み込めないとき・値が無効なときの動作

キーごとに、値が無効な場合の扱いが決まっています。

  • availableModels が存在するが無効な場合、修正されるまで空の許可リストとして扱われ、Default モデルだけが使えます。
  • deniedModels は、文字列でないエントリを除いて残りを適用します。値全体が無効な場合は警告とともに破棄され、修正されるまでどのモデルもブロックしません。
  • requiredMinimumVersion と requiredMaximumVersion は設計上 fail open で、無効な値は適用されず破棄されます。requiredMinimumVersion は古いバイナリの起動を止めますが、実行中のセッションは終了させません。
  • 組織のサインイン強制は、管理者の managed settings を読めない場合、ホスト提供の設定やユーザーごとの Windows レジストリ設定があっても起動時に終了します。
  • Windows/WSL では、管理者ポリシー (HKLM、managed-settings.json) が存在するのに無効または読めない場合、ユーザーが書き込める HKCU と WSL の /etc/claude-code は適用されません。
  • Team・Enterprise のセッションと、サインインのプランを判定できないセッションでは、起動時に組織ポリシーを読み込めなかった場合、読み込まれるまで WebFetch を保留します。

承認ダイアログの扱い

server-managed settings では、設定内容によって承認ダイアログの表示が変わります。

  • 無害な機能・コストの切り替えや、管理用の CLAUDE.md (claudeMd) では承認ダイアログは出ません。hooks、シェルコマンド、サンドボックス、安全でない env の設定は引き続き承認が必要です。
  • 承認ダイアログはエンドポイント URL を表示し、前回承認してから変わった設定だけを並べます。server-managed のサンドボックスバイナリの上書き (sandbox.bwrapPath、sandbox.socatPath、sandbox.ripgrep) には承認を求めます。
  • 組織の設定が変わっていなければ、再ログインや組織の切り替えの後に承認プロンプトは再表示されません。
  • Team・Enterprise のログインでは、Anthropic の API から取得した server-managed settings が承認プロンプトなしで適用され、検証できない保存済みのコピーは拒否されます。
HOW TO USE

使い方

ここでは、ファイルで managed settings を配布する流れを示します。

  1. 強制すると決めたキーを、settings.json と同じ JSON の形で書いた managed-settings.json を作成します。
  2. マシンへのファイル配置に使っている既存のツールで、ファイルを managed-settings.json という名前で OS のシステムディレクトリに保存します。macOS は /Library/Application Support/ClaudeCode/、Linux と WSL は /etc/claude-code/、Windows は C:\Program Files\ClaudeCode\ です。
  3. まず 1 台のマシンで Claude Code の中から /status を実行し、Setting sources の行に Enterprise managed settings (file) と表示されることを確かめてから、残りのマシンに展開します。
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USE CASES

利用シーン

CASE 01

組織で使う Claude Code のバージョンを、承認済みの範囲にそろえる場面に向いています。

CASE 02

開発者が使えるモデルを、組織で決めた範囲に絞る場面に使えます。

CASE 03

組織全体でテレメトリを無効にする場面に使えます。managed settings の env ブロックで DISABLE_TELEMETRY を配布します。

CASE 04

プラグインを取得してよいマーケットプレイスを組織で管理する場面に使えます。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

比較の単位となる業務: 組織管理者によるコーディングエージェントの設定・ポリシーの一元配布と強制

OpenAI の Admin API には、モデル許可リストを管理する機能があります。Claude Code の managed settings では、availableModels を含むポリシーキーを server-managed settings、MDM または OS レベルのポリシー、ファイル、Windows の HKCU レジストリのいずれかで各マシンに届け、モデルの選択を制限します。enforceAvailableModels を有効にすると、ユーザーやプロジェクトの設定で管理側の許可リストを広げることはできません。

TIMELINE

これまでの変更

  1. Claude Desktop の Code タブに、組織の remote managed settings の読み込み状況の通知が追加されました。

  2. Team・Enterprise 組織で、ポリシーと managed settings の取得が早まり、停滞したリクエストは 3 秒後に再試行されるようになりました。

  3. Claude apps gateway で、管理ポリシーの availableModels が空の場合や、起動時のモデルを含まず model も enforceAvailableModels も設定していない場合に起動警告が出るようになりました。

  4. availableModelsMatch が追加され、"exact" の場合は記載したモデルバージョンだけを許可し、新しいリリースは記載するまでブロックされます。同日に deniedModels も追加されました。

  5. strictKnownMarketplaces と blockedMarketplaces に、GitHub 組織配下の全リポジトリを対象にする "owner/*" の指定が追加されました。

  6. Enterprise の forceLoginMethod が、ターミナルに加えて VS Code 拡張、SDK、setup-token、install-github-app のログインにも適用されるようになりました。

  7. enforceAvailableModels が追加されました。有効時は Default モデルにも許可リストが適用され、許可されないモデルに解決される Default は最初の許可モデルに切り替わります。ユーザーやプロジェクトの設定で管理側の availableModels を広げることはできません。

  8. requiredMinimumVersion と requiredMaximumVersion が追加されました。

  9. pluginSuggestionMarketplaces が追加され、コンテキストに応じたヒントでプラグインを提案してよい組織のマーケットプレイスを許可リストに登録できるようになりました。

  10. Enterprise 向けに allowAllClaudeAiMcps が追加され、managed-mcp.json と並んで claude.ai のクラウド MCP コネクタを読み込めるようになりました。

  11. Linux/WSL 向けの sandbox.bwrapPath と sandbox.socatPath、および parentSettingsBehavior が追加されました。

  12. WSL が wslInheritsWindowsSettings で Windows 側の設定を継承できるようになりました。blockedMarketplaces と strictKnownMarketplaces が、プラグインのインストール・更新・リフレッシュ・自動更新時に適用されるようになりました。

  13. forceRemoteSettingsRefresh ポリシー設定が追加されました。

2026 年 7 月 25 日から 9 月 6 日にかけて: 承認ダイアログの表示条件と内容が段階的に見直されました。

2026 年 8 月 28 日から 9 月 6 日にかけて: 読み込み失敗時の起動警告と、/status・claude doctor の診断行が追加されました。

SOURCES

出典

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