Claude APIAnthropic の機能

FEATURE

Workload Identity Federation

Workload Identity Federation (ワークロード ID 連携) は、長期間有効な sk-ant-... 形式の API キーの代わりに、短期間有効な OpenID Connect (OIDC) トークンでワークロードを Claude API に認証する機能です。

提供中公式発表と照合済み
初出2026年5月4日
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提供状態提供中
公式の記載で確認できた環境ターミナル
提供を確認できたプラン公式に記載なし
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. これまでの変更
  7. 関連する機能
  8. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

API キー無しで認証

自社の ID プロバイダが発行する短期間有効な OIDC トークンで、ワークロードを Claude API に認証できます。長期間有効な静的 API キーを置く必要がありません。

POINT 02

信頼ルールを定義

Claude Console で発行元 (issuer)、サービスアカウント、連携ルールを設定し、どの JWT にどの権限のトークンを発行するかを決められます。ルールは subject_prefix、audience、クレームの値、CEL の条件式で照合できます。

POINT 03

トークン更新を自動化

トークンの交換と更新は SDK が自動で行います。アプリケーションのコードは API キー無しでクライアントを作り、通常どおり API を呼び出します。

GUIDE

機能解説

概要

トークンは、AWS IAM、Google Cloud、GitHub Actions、Kubernetes、Microsoft Entra ID、Okta、SPIFFE など、すでに運用している ID プロバイダが発行します。Anthropic は Claude Console で設定した信頼ルールに照らしてトークンを検証し、組織内のサービスアカウントに結び付いた短期間有効なアクセストークンを返します。

ワークロードが連携を始める前に、Claude Console で次の 3 つのリソースを設定しておきます。Connect workload ウィザードを使うと、3 つを 1 つの流れで作成し、接続を端から端まで検証できます。

  • サービスアカウント: Anthropic の組織内にある、人ではない名前付きの ID です。メールアドレス、パスワード、Console へのログインを持ちません。発行されたトークンは、対応するワークスペースのレート制限と利用量の帰属に従います。これは API キーと同じ扱いです。
  • federation issuer (連携の発行元): OIDC の ID プロバイダを組織に登録するものです。発行元の URL と JWKS の取得元 (discovery、explicit_url、inline) を設定します。inline を使うと、プライベートな Kubernetes クラスタのように公開インターネットから到達できない発行元の鍵セットをアップロードできます。
  • federation rule (連携ルール): 発行元とサービスアカウントを結び付け、JWT のクレームが条件に合うときに、指定したスコープのトークンを発行します。照合条件は組み合わせて使え、設定したすべての条件を満たす必要があります。発行されるトークンの OAuth スコープの既定値は workspace:developer で、ワークスペースの API キーと同じアクセス権を持ちます。

トークン交換のリクエストでは、クライアントがどのルールを使うかを指定します。ルールを暗黙に探す動作はありません。

トークンの有効期間と更新

発行される Anthropic のトークンの有効期間は、ルールの token_lifetime_seconds (既定値 3,600 秒) と、提示した ID プロバイダの JWT の残り有効期間の 2 倍のうち、短いほうです。60 秒を下回ることはありません。

SDK はすべてのリクエストにトークンを付けて送り、有効期限が切れる前に交換をやり直します。交換のたびに ANTHROPIC_IDENTITY_TOKEN_FILE を読み直すため、ローテーションされたトークンも自動で取り込みます。

既定では、jti クレームを持つ ID トークンは 1 回限りの使用です。同じ JWT をもう一度提示すると、jti_reused という理由で失敗します。

本番環境の構成と API キーからの移行

本番環境では、SDK のクライアントを引数無しで作成し、環境ごとに次の環境変数を注入します。同じコンテナイメージをすべての環境に配布できます。

  • ANTHROPIC_FEDERATION_RULE_ID
  • ANTHROPIC_ORGANIZATION_ID
  • ANTHROPIC_SERVICE_ACCOUNT_ID
  • ANTHROPIC_WORKSPACE_ID
  • ANTHROPIC_IDENTITY_TOKEN_FILE

認証情報の優先順位では ANTHROPIC_API_KEY が連携より上にあります。環境に古いキーが残っていると、連携が警告無しに上書きされます。既存の API キーから移行するときは、次の順で進めます。

  1. 既存の ANTHROPIC_API_KEY を残したまま連携を設定し、連携ルールがワークロードのトークンに合うことを確かめます。
  2. ワークロードの中で ant auth status を実行し (または SDK のデバッグログを確認し)、どの認証情報が使われているかを確認します。
  3. CI のシークレット、コンテナの環境変数、シェルのプロファイルから ANTHROPIC_API_KEY を外し、もう一度 ant auth status を実行して連携が使われていることを確認します。
  4. ワークロードが連携のトークンで動き始めたら、Claude Console の API keys (API キー) のページでキーを削除します。

導入時に確認したい点

Workload Identity Federation は、それだけで完結するセキュリティ対策ではありません。連携による認証の強さは、JWT に署名する上流の ID プロバイダの強さに依存します。ID プロバイダ側の管理と、連携ルールの照合条件をあわせて確認する必要があります。

対象プランは、公式のリリースノートには記載がありません。

HOW TO USE

使い方

連携の設定は Claude Console で行います。

  1. Claude Console で Workload identity (ワークロード ID) のページを開き、Connect workload (ワークロードを接続) を選びます。
  2. 利用している ID プロバイダのタイル (GitHub Actions、AWS、Google Cloud、Microsoft Entra ID、Kubernetes) を選びます。それ以外の標準準拠のプロバイダでは Custom OIDC (カスタム OIDC) を選びます。
  3. プロバイダごとの入力欄に、発行元の設定、受け取る JWT の照合条件、作成するサービスアカウントと連携ルールの名前を入力します。
  4. 必要に応じて Verify issuer (発行元を検証) を選び、リソースを作成する前に発行元の設定を試験的に実行して、Anthropic が JWKS を取得・解析できることを確認します。
  5. ウィザードが発行元、サービスアカウント、連携ルールを作成し、15 分間トークン交換の成功を待ち受けます。この時間内にワークロードからトークン交換を実行し、設定が動くことを確認します。
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USE CASES

利用シーン

CASE 01

GitHub Actions のワークフローから Claude API を呼び出す場面に使えます。CI のシークレットに長期間有効な API キーを置かずに認証できます。

CASE 02

プライベートな Kubernetes クラスタで動くワークロードの認証に向いています。公開インターネットから到達できない発行元でも、鍵セットをアップロードして登録できます。

CASE 03

同じコンテナイメージを開発・検証・本番などの複数環境に配布する場面に向いています。環境ごとの違いは環境変数の注入で切り替えます。

CASE 04

運用中の API キーを段階的に置き換える場面に使えます。キーを残したまま連携を設定し、ant auth status で確認してからキーを削除できます。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

比較の単位となる業務: 静的 API キーを使わない短期トークンによるワークロードの API 認証

OpenAI API のワークロード ID 連携も、外部で発行された ID トークンを短期間有効なアクセストークンと交換する仕組みで、長期間有効な API キーを保存せずに認証する点は Workload Identity Federation と共通です。

Workload Identity Federation は AWS IAM、Google Cloud、GitHub Actions などの ID プロバイダが発行する OIDC トークンを使い、発行元と連携ルールを Claude Console で設定します。OpenAI API では、2026 年 8 月 29 日に相互 TLS (mTLS) と X.509 によるワークロード ID 連携が一般提供になりました。証明書と X.509 の ID プロバイダは Platform コンソールで設定し、そのアクセスは組織のロールと権限で制御されます。

TIMELINE

これまでの変更

  1. Workload Identity Federation の提供が始まりました。自社の ID プロバイダが発行する短期間有効な OIDC トークンで Claude API に認証でき、発行元と連携ルールは Claude Console で設定し、トークンの交換と更新は SDK が自動で行います。

その後、Claude Code で、workload identity federation 用の環境変数 ANTHROPIC_WORKSPACE_ID が追加されました。連携ルールが複数のワークスペースを対象とする場合に、発行するトークンを特定のワークスペースに限定できます。

SOURCES

出典

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