Claude APIAnthropic の機能

FEATURE

browser use tool (ブラウザ使用ツール)

browser use tool (ブラウザ使用ツール) は、アプリケーションが動かしているブラウザの中で、Claude に Web ページの移動・読み取り・操作をさせるためのツールセットです。

提供中公式発表と照合済み
初出未調査
ページ更新
提供状態提供中
公式の記載で確認できた環境API、クラウド基盤経由
提供を確認できたプラン公式に記載なし
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. これまでの変更
  7. 関連する機能
  8. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

Web ページの閲覧と操作

アプリケーションが動かすブラウザで、Claude が Web ページを移動し、内容を読み取り、操作できます。デスクトップ全体ではなく、ブラウザのビューポート内で動作します。

POINT 02

要素の特定とフォーム入力

read_page はページのアクセシビリティツリーを [ref_2] のような参照付きのテキストで返し、find は「search field」のような自然言語の説明に合う要素を最大 20 件返します。form_input でフォーム要素の値を直接設定でき、位置を伴う操作には座標か要素の参照を指定できます。

POINT 03

コンソールと通信の確認

read_console と read_network を有効にすると、スクリーンショットを繰り返さずに、正しく動かないページの原因を Claude が調べられます。これらは既定では無効です。

GUIDE

機能解説

概要

Claude はアクセシビリティツリーや要素、フォーム、タブといったページの構造と、スクリーンショットやビューポート座標の両方を使ってページを扱います。各呼び出しはアプリケーション自身のブラウザ自動化の上で実行され、Anthropic 側では何も実行されません。API 経由でエージェントに Web ページ上の作業を任せる場面に関わる機能です。

browser use tool は、アプリケーションがホストするブラウザを操作するためのクライアントツールセット (browser_toolset_20260801) です。スクリーンショットとクリックによる操作に加えて、要素参照、フォーム入力、タブ管理、ダウンロードの報告、オプトインのファイルアップロードを備えています。

  • ツール呼び出しはすべてアプリケーション側のブラウザ自動化で実行し、Anthropic 側では何も実行されません。
  • 自社のツールや Anthropic が提供する他のツールと同じ tools 配列に並べて宣言できますが、1 つのリクエストに含められる browser ツールセットのエントリは 1 つだけです。
  • computer use tool と一緒に宣言することもでき、両者はそれぞれの座標系 (こちらはビューポートのピクセル、computer use はデスクトップのスクリーンショットのピクセル) で独立して動作します。

メンバーツールの設定とバッチアクション

javascript_exec、file_upload、read_console、read_network の 4 つのメンバーは既定で無効で、有効にしたときだけ現れます。設定は configs で行い、変更したいメンバーだけを列挙します。列挙しなかったメンバーは既定の状態のままです。

"configs": {"file_upload": {"enabled": true}}

任意のメンバーは、実行側がそれを実装していて、タスクに必要なときだけ有効にします。

1 ターンに複数のメンバー呼び出しが含まれる場合はバッチアクションとして扱います。呼び出しを現れた順に実行し、最初の失敗で止め、それ以降の呼び出しには is_error: true と、正確に Not executed: an earlier action in this turn failed. という文で応答します。

タブとダウンロードの扱い

  • Claude はタブを tab_id で指定します。どのタブが存在するかはアプリケーション側が管理し、その状態を browser_state コンテンツブロックで報告します。API がこのブロックをテキストに変換し、Claude はそのテキストを読みます。
  • クリックや移動でファイルのダウンロードが始まった場合は、その呼び出しの結果の state_changes で報告し、アプリケーション側で割り当てた download_id で結果同士を対応づけます。

提供状況の注意

  • computer use と browser use の両ツールセットは、Claude API で Claude Fable 5、Claude Mythos 5、Claude Opus 5、Claude Sonnet 5、Claude Opus 4.8 に提供されています。
  • Google Cloud でも同じモデル向けに両ツールセットを利用でき、リクエストには Claude API と同じ tools エントリを使います。
  • SDK のクラスはベータです。
  • 対象プランについては、公式のリリースノートには記載がありません。

管理者・導入時に確認したい点

  • ブラウザ自体と各呼び出しの実行はアプリケーション側が担い、Anthropic 側では何も実行されません。
  • browser use tool を使うと、ページのテキストやスクリーンショットなどブラウザが返す内容を分類器が自動で調べ、プロンプトインジェクションの疑いがあるものを検出します。
  • JavaScript の実行やファイルアップロード、コンソール・ネットワークの読み取りは既定で無効で、明示的に有効にしたときだけ使われます。
  • Python と TypeScript の SDK には、browser use tool と computer use tool 用のクラスがベータで用意されています。クラスをサブクラス化して、自社のブラウザ自動化に対してツールごとにメソッドを書くと、SDK がツールループ、ブラウザ向けに設定した URL・ファイルのポリシー、承認コールバックを実行します。
HOW TO USE

使い方

Messages API のリクエストに組み込み、アプリケーション側でツール呼び出しを実行して結果を返す流れで使います。

  1. Messages API リクエストの tools 配列に、type が browser_toolset_20260801 のエントリを name なしで 1 つ追加します。
  2. Web ページを扱う作業を求めるユーザープロンプトを含めます (例: 「Open example.com/docs and tell me how to get started.」)。
  3. Claude は 1 回のアシスタントターンで 1 つ以上の tool_use ブロックを返します。各ブロックの name はメンバーツール名で、"toolset_name": "browser" を持ち、レスポンスの stop_reason は tool_use です。
  4. response.content にあるすべての tool_use ブロックを、現れた順に 1 つずつ実行します。
  5. 各ブロックに対応する tool_result を新しい user メッセージで tool_use_id を合わせて返し、それぞれに "toolset_name": "browser" を付けます。すべての呼び出しに応答しないと、次のリクエストは拒否されます。
  6. Claude は結果を読み、さらに情報が必要なら追加の呼び出しを返し、そうでなければユーザーへのテキスト応答を返します。
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USE CASES

利用シーン

CASE 01

指定した Web ページを開いて内容を読み取り、質問に答えさせる作業に使えます。

CASE 02

自社アプリケーションが管理するブラウザ上で、フォームへの値の入力を伴う定型作業に使えます。

CASE 03

読み込みが終わらない、ボタンが反応しないといったページの不具合について、コンソールや通信の記録から原因を調べる場面に向いています。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

比較の単位となる業務: API 経由でエージェントにブラウザやデスクトップを操作させるタスク自動化

OpenAI の Agents API に追加されたコンピューター操作 (Computer use) では、エージェントは OpenAI がホストするブラウザ内でタスクを進め、Web サイトへのアクセス承認とサインインは利用者のアプリケーション側で扱います。これに対して browser use tool は、アプリケーション自身がホストするブラウザを操作するツールセットで、各呼び出しはアプリケーション側のブラウザ自動化で実行され、Anthropic 側では何も実行されません。ブラウザをどちら側が動かすかが両者の違いです。

TIMELINE

これまでの変更

  1. Claude Haiku 5.5 では computer_20250124 が 400 エラーになり、Claude API と Google Cloud では computer_toolset_20260801、Amazon Bedrock では computer_20251124 を使います。同日、Python と TypeScript の SDK に browser use tool と computer use tool 用のクラスがベータで追加されました。

  2. Claude Sonnet 5.5 では、Claude API と Google Cloud で以前の computer_20251124 が受け付けられません。

  3. Claude Opus 5.5 では、Claude API と Google Cloud の computer use に computer_toolset_20260801 が必要で、以前の computer_20251124 は 400 エラーになります。Amazon Bedrock では computer_20251124 が引き続き動作します。

  4. computer use と browser use のツールセットが Google Cloud で利用可能になりました。

  5. browser use tool (browser_toolset_20260801) の提供が始まりました。同日、computer use tool が Claude API で computer_toolset_20260801 ツールセットとしてベータを終了しました。このツールセットはベータヘッダーが不要で、1 ターンで複数のアクションを行うバッチアクション、既定で有効なズーム、configs によるメンバーごとの設定を備えます。以前のベータ版も引き続き利用できます。

  6. Computer use が Claude Opus 4.8 に対応しました。

SOURCES

出典

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