できること
メンバーと招待の管理
組織メンバーの一覧取得、ロールの更新、削除ができます。ユーザーを組織に招待し、保留中の招待を管理することもできます。
ワークスペースの権限管理
特定のワークスペースへのユーザーのアクセスを管理できます。ワークスペースメンバーの追加、一覧取得、ロールの更新、削除が対象です。
API キーの確認と監査
返される各 API キーには、有効期限を示す expires_at(期限の無いキーは null)と、キーが動作する ID を示す principal が含まれます。既存のキーの読み取り、名前の変更、ステータスの変更ができます。
機能解説
概要
主な用途は、入退社に伴うオンボーディングとオフボーディングの自動化、ワークスペースへのアクセス管理、API キーの監査です。
認証方式
Admin API は次の資格情報を受け付けます。
- Admin API キー:
sk-ant-admin...で始まるキーをx-api-keyヘッダーで送ります。発行できるのは admin ロールを持つ組織メンバーだけです。 - OAuth bearer token:
org:adminスコープ付きのトークンをauthorization: Bearerヘッダーで送ります。取得できるのは admin、owner、primary owner のいずれかのロールを持つメンバーだけです。 - personal key / service account key:特定のワークスペースにスコープされていないキーを
x-api-keyヘッダーで送ります。キーは紐づくアカウントと同じ権限を持ちます。
サービスアカウント、ワークロード ID フェデレーションの発行者とルールのエンドポイントは、org:admin OAuth トークンだけを受け付けます。org:admin トークンは、元になるプロファイルやフェデレーションのルールがどのワークスペースに紐づいていても、組織全体へのアクセス権を持ちます。
SDK では client.organization、ant CLI では ant organization の下でエンドポイントを呼び出します。/v1/organizations/me エンドポイントは、使っている資格情報が属する組織を返します。
CLI と SDK で扱える範囲
ant CLI と各 SDK は、組織情報、メンバー、招待、ワークスペースとそのメンバー、API キー、レート制限、サービスアカウント、ワークロード ID フェデレーションの発行者とルール、顧客管理の暗号化キーを扱えます。ant CLI 1.37.0 と各 SDK では、これらにコンプライアンス設定を加えたメソッドが client.organization と ant organization の下で呼び出せます。
一方、使用量・コストレポートと、Claude Enterprise のユーザー管理・分析エンドポイントは、引き続き curl だけで利用します。
Claude Enterprise 組織のユーザー管理
Admin API で、Claude Enterprise(claude.ai)組織のメンバーも管理できます。対象の操作は次のとおりです。
- メンバーの一覧取得とメールアドレスでの検索
- メンバーのロール変更と削除
- 招待の送信と取り消し
- グループとそのメンバーの管理
- カスタムロールの読み取り
read:org_audit スコープを持つ Admin API キーは、ユーザー管理のすべての GET エンドポイントを呼び出せます。Admin API の Claude Enterprise エンドポイント(ユーザー管理と支出上限)には、すべてのリクエストで anthropic-version ヘッダーを送る必要があります。グループとカスタムロールのリクエストでは、anthropic-beta: ce-user-management-2026-07-13 ヘッダーは不要で、送っても変わらず受け付けられます。
提供状況の注意
Claude Enterprise 組織のユーザー管理は、すべての Claude Enterprise 組織向けにベータとして始まり、その後ベータを終えています。組織 Webhook は webhooks-2026-10-07 ベータヘッダーを使うベータ機能で、利用を申請するには Anthropic のアカウントチームに連絡します。Admin API のそれ以外の部分の対象プランは、公式のリリースノートには記載がありません。
管理者・導入時に確認したい点
- Admin API では API キーを作成できません。API キーは Claude Console で作成し、Admin API では既存のキーの読み取り、名前の変更、ステータスの変更だけを行います。
- Admin API では admin ロールを持つメンバーを削除できません。
- ユーザーを組織から削除すると、そのユーザーの personal key は動作しなくなります。ワークスペースの API キーは引き続き動作します。
- 組織への招待は 21 日で失効し、この期間は変更できません。
- API キーの一覧を Default Workspace の ID の
workspace_idで絞り込むと、Default Workspace に紐づくキーだけが返ります。ワークスペースのスコープを持たないキーは、どのworkspace_idで絞り込んでも返りません。
使い方
ant CLI で org:admin スコープの OAuth トークンを使い、Admin API を呼び出す流れです。
ant auth login --profile admin --scope "org:admin"を実行し、org:adminスコープを持つ専用プロファイルでログインします。export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=$(ant auth print-credentials --profile admin --access-token)で、bearer token を環境変数に書き出します。- 同じシェルでは
ANTHROPIC_API_KEYを未設定のままにします。これにより、SDK と ant CLI はANTHROPIC_AUTH_TOKENから読み込んだ bearer token を送ります。 - 書き出したトークンで Admin API を呼び出します。例として
ant organization retrieveを使います。 - 対話型のトークンは有効期間が短いため、リクエストが 401 を返し始めたら
exportコマンドを再実行してトークンを更新します。 - 作業は管理用に分けたシェルで行い、終わったら変数を解除して
ant profile activate defaultで CLI を元のプロファイルに戻します。
利用シーン
入社・退社に合わせたメンバーの招待、ロール変更、削除を、社内の手続きと連動させる場面に使えます。
プロジェクトごとのワークスペースに、担当者を追加・削除する権限管理に向いています。
API キーの一覧から有効期限(expires_at)と principal を確認し、キーの棚卸しをする場面に使えます。
組織のユーザープロファイルが制限・禁止されたときと、それが終了したときの通知を、組織 Webhook で自社のシステムに受け取る場面に使えます。
ChatGPT・OpenAI の対応する機能
比較の単位となる業務: API による組織・メンバー・API キー・ワークスペースのプログラム管理
SDK の対応範囲として、OpenAI API の Admin API は Node、Python、Go、Ruby、Java 向けの OpenAI SDK でサポートされています。Claude API の Admin API は ant CLI と、Python、TypeScript、C#、Go、Java、PHP、Ruby の各 SDK で使えます。
API キーの有効期限について、OpenAI API ではプロジェクト API キーの作成時に有効期限を設定でき、管理者は Platform settings で組織またはプロジェクト単位でキーの最大有効期間を強制できます。Claude API では Claude Console で API キーや Admin API キーを作成する際に有効期限を設定でき、Admin API は各キーの有効期限を expires_at で返します。
ワークロード ID 連携について、OpenAI API では信頼されたワークロードが外部で発行された ID トークンを短期間有効なアクセストークンと交換でき、証明書と X.509 ID プロバイダーを Platform コンソールで設定します。Claude API の Admin API は、ワークロード ID フェデレーションの発行者とルールを org:admin OAuth トークンで管理する対象として扱います。
これまでの変更
組織 Webhook がベータとして追加されました。
/v1/organizations/webhooksエンドポイントで、ユーザープロファイルの制限・禁止時とその終了時の 2 種類のイベント向けに Webhook エンドポイントを登録します。各 SDK と ant CLI 1.37.0 で、組織関連の Admin API メソッドがベータを終え、
client.organizationとant organizationで呼び出せるようになりました。client.beta.organizationとant beta:organizationも維持されています。Claude Enterprise エンドポイント(ユーザー管理と支出上限)へのすべてのリクエストで
anthropic-versionヘッダーを送る形がガイドに示されました。Admin API が ant CLI と Python、TypeScript、C#、Go、Java、PHP、Ruby の各 SDK で
client.beta.organizationの下で使えるようになりました。CLI と SDK はANTHROPIC_API_KEYから Admin API キーを、ANTHROPIC_AUTH_TOKENからorg:adminOAuth トークンを読み込みます。ユーザー管理エンドポイント(メンバー、招待、グループ、カスタムロール)がベータを終え、上記のベータヘッダーは不要になりました。
Claude Enterprise 組織のユーザー管理が、すべての Claude Enterprise 組織向けにベータとして提供されました。当時、グループとカスタムロールのリクエストには
anthropic-beta: ce-user-management-2026-07-13ヘッダーが必要で、メンバーと招待のリクエストには不要でした。Claude Console で API キーや Admin API キーを作成する際に、有効期限を設定できる機能が加わりました。Admin API は各キーの有効期限を
expires_atフィールドで返します。