できること
作業手順をスキルにまとめる
指示・リソース・任意のスクリプトを 1 つのスキルとしてまとめ、Codex にタスク特化の能力を加えられます。スキルの実体は SKILL.md を含むディレクトリです。
明示・自動の両方で呼び出す
Codex CLI や IDE 拡張では /skills の実行や $ でスキルを明示的に呼び出せます。タスクがスキルの description に合うと、Codex がスキルを自ら選ぶ場合があります。
読み込み場所と有効化の管理
Codex はリポジトリ・ユーザー・管理者・システムの各場所からスキルを読み込みます。設定ファイルで、削除せずに個別のスキルを無効にできます。
機能解説
概要
1 つのスキルは指示・リソース・任意のスクリプトをまとめたもので、Codex が決まったワークフローに沿って作業するために使います。スキルはオープンな agent skills standard を土台にしています。チームの作業手順をコーディングエージェントに組み込み、管理する場面に関わる機能です。
スキルは SKILL.md ファイルを含むディレクトリで、必要に応じてスクリプトや参照資料を加えます。SKILL.md には name と description が必須です。手動で作る場合も、SKILL.md を置いたフォルダを作成します。
スキルは progressive disclosure (段階的な読み込み) の仕組みで使われます。Codex はまず各スキルの名前と説明だけを把握し、そのスキルを使うと判断した時点で SKILL.md の指示全体を読み込みます。
- 最初に読み込むスキル一覧の大きさは、既定でモデルのコンテキストウィンドウの最大 2%、コンテキストウィンドウが不明な場合は 8,000 文字までです。
skills.max_context_tokensで、この一覧の予算を最大 10,000 トークンまで別の値に設定できます。
任意の agents/openai.yaml を加えると、ChatGPT デスクトップアプリでの表示用メタデータ、呼び出しのポリシー、ツールの依存関係を設定できます。allow_implicit_invocation (既定は true) を false にすると、Codex はそのスキルを自動では呼び出しません。この場合も $skill による明示的な呼び出しは使えます。
読み込み場所と有効・無効の設定
Codex はリポジトリ・ユーザー・管理者・システムの各場所からスキルを読み込みます。リポジトリでは、現在の作業ディレクトリからリポジトリのルートまでの各ディレクトリにある .agents/skills を走査します。シンボリックリンクのスキルフォルダにも対応し、リンク先をたどって走査します。同じ name のスキルが 2 つある場合、Codex は統合せず、両方がスキルの選択画面に表示される場合があります。
組み込み以外の厳選スキルをローカルの Codex に追加するには $skill-installer を使います (例: $skill-installer linear)。インストーラーに指示して、他のリポジトリからスキルをダウンロードすることもできます。
スキルを削除せずに無効にするには、~/.codex/config.toml に [[skills.config]] のエントリを追加し、スキルのパスと enabled = false を指定します。設定を変えた後は Codex を再起動します。エントリでは、絶対パスは 1 つの SKILL.md に、name はその名前を持つすべてのスキルに一致し、複数のエントリが一致した場合は最後のエントリが優先されます。
プロジェクト単位で同梱のシステムスキルをすべて止めるには、そのプロジェクトの信頼済みの .codex/config.toml に次を追加します。
[skills.bundled]
enabled = false提供状況の注意
対象プランについては、公式のリリースノートには記載がありません。同梱の OpenAI Docs スキルに GPT-5.6 のガイダンスを加えた更新は、macOS・Linux・Windows 向けです。
使い方
ここでは、組み込みの作成ツールでスキルを作り、呼び出すまでの流れを示します。
- Codex で
$skill-creatorを呼び出し、作りたいスキルの内容を説明します。 - 作成ツールが、スキルの役割、どんなときに起動するか、指示のみ (既定) にするかスクリプトを含めるかを尋ねるので、それに答えます。
- Codex はスキルの変更を自動で検出します。更新が反映されない場合は Codex を再起動します。
- Codex CLI や IDE 拡張で
/skillsを実行するか、$を入力してスキルを指定し、呼び出します。
利用シーン
チームで決めた作業手順を、指示とスクリプトをまとめたスキルとしてリポジトリの .agents/skills に置き、Codex に同じ手順で作業させる場面に向いています。
外部リポジトリの厳選スキルを $skill-installer で取り込み、ローカルの Codex に追加する用途に使えます。
特定のプロジェクトで同梱のシステムスキルを止めたいときや、個別のスキルを削除せずに無効にしたいときの設定管理に使えます。
意図しない自動呼び出しを避けたいスキルを、allow_implicit_invocation で明示呼び出し専用にする場面に向いています。
Claude・Anthropic の対応する機能
比較の単位となる業務: コーディングエージェントへのスキルの組み込みと管理
プラグイン由来のスキルの反映について、Claude Code の Skills では /reload-plugins で再起動せずにプラグイン提供のスキルを読み込めます。Codex では、既存のセッションが外部でのプラグインのアップグレードやロールバック後にスキルとフックを更新し、スキルの変更も自動で検出します (反映されない場合は再起動します)。
ガイダンスを含むスキルの更新として、Claude Code の /claude-api スキルはエージェント設計パターンのガイダンスが改善され、Claude API に加えて Managed Agents も扱うよう更新されました。Codex の同梱 OpenAI Docs スキルは、GPT-5.6 のモデル解決・プロンプト・移行のガイダンスと、GPT-6-Astra の移行・互換性・プロンプトのガイダンスで更新されています。
これまでの変更
同梱の plugin-creator スキルが削除されました。
既存のセッションが、外部でのプラグインのアップグレードやロールバック後にスキルとフックを更新するようになりました。同梱の OpenAI Docs スキルが GPT-6-Astra の移行・互換性・プロンプトのガイダンスで更新されました。
executor が提供するスキルを発見し、明示的に選択されたスキルを含めて関連リソースを安全に読み取れるようになりました。コンテキスト予算が厳しい場合でもより多くのスキルを保持し、スキルカタログを切り詰める必要があるときは警告するようになりました。
同梱の OpenAI Docs スキルが、GPT-5.6 のモデル解決・プロンプト・移行のガイダンスを含むよう macOS・Linux・Windows 向けに更新されました。スキルとプラグインの探索を並行化し、起動時と大きなコンテキストでのオーバーヘッドを削減しました。インストール時にプラグインのコマンドがスキルへ移行されるようになりました。
スキルとプラグインがコンポーザー内にインラインで表示されるようになりました。