Claude アプリAnthropic の機能

FEATURE

Smart reports (スマートレポート)

Smart reports (スマートレポート) は、チームが Claude をどう使っているかを分析し、行われている作業、定価 (list price) ベースの費用、セッションで摩擦が生じている箇所、共有スキルとしてまとめる価値のある繰り返しパターンを報告する機能です。

プレビュー・先行提供公式発表と照合済み
初出2026年9月10日
ページ更新
提供状態プレビュー・先行提供
公式の記載で確認できた環境公式に記載なし
提供を確認できたプランEnterprise
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. 関連する機能
  7. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

チームの利用を分析

チームの Claude の使い方を分析し、行われている作業、定価ベースの費用、摩擦が生じている箇所、共有スキルにまとめる価値のある繰り返しパターンを報告します。

POINT 02

作業と費用の内訳を見る

セッションを作業の流れ (workstream) と成果物の種類ごとにまとめ、それぞれに費用を割り当てます。workstream を開くと、費用の大きい順にセッションが並び、1 段落の要約・使った製品・日付・成果物の種類を確認できます。

POINT 03

スキル化の候補を提案

チームが何度も作り直しているパターンを特定し、共有スキルとしてまとめるための最初のプロンプトを示します。Recommendations (推奨事項) には、コードリポジトリに追加するルールの提案も含まれます。

GUIDE

機能解説

概要

Claude が対象範囲のセッションの記録 (transcript) をサンプルとして読み、作業の流れと成果物の種類ごとにまとめ、費用を割り当てたうえで結果を書き出します。チームの AI 利用状況と費用の把握や、再利用できる作業パターンの洗い出しに関わる機能です。

レポートの範囲は、チーム、直近最大 28 日間の期間、1 つ以上の製品 (chat、Claude Code、Claude Cowork、または chat と Cowork を統合した環境)、分析の重点領域、任意の独自の質問で決まります。

Claude はこの範囲の記録をサンプルとして読み、作業の流れと成果物の種類に分類し、各グループに費用を割り当てて、分かったことをまとめます。レポートはサブカテゴリで絞り込めるほか、ドリルダウンを保ったまま HTML としてダウンロードできます。

組織が Claude Code で zero data retention を使っている場合、レポートの対象は chat と Claude Cowork になり、Claude Code は含まれません。

レポートの構成

レポートは次の項目で構成されます。

  • Workstreams (作業の流れ): グループが Claude を何に最も使ったかを、セッション数と費用で並べて示します。
  • Deliverables produced (作成された成果物): 分析、ドキュメント、文章の下書き、コードなど、成果物の種類ごとにセッションをまとめます。
  • Cost per session by type of output (成果物の種類別のセッション単価): 成果物の種類ごとに、セッションあたりの平均費用を示します。
  • Most common pain points (よくある摩擦点): 設定されていない connector、依頼と合わない出力、承認やサインインによる足止め、ツールの失敗、やり直しの繰り返しなど、作業を妨げた要因を分類して示します。
  • Inefficiencies (非効率): 使える成果が出なかったセッションと、個人的・業務外のセッションを、件数と費用の合計だけで示します。
  • Complex, autonomous work (複雑で自律的な作業): タスクの複雑さ、節約された時間、Claude が自律的に作業した時間、必要な専門性の評価が高いセッションを示します。
  • Most expensive sessions (費用の大きいセッション): 費用が集中している箇所を一覧にします。
  • 独自の質問への回答: 独自の質問を追加した場合、その回答が根拠となったセッションとともに独立した項目に表示されます。
  • Custom insights: 組織が追加した質問に対し、Claude が分析したすべてのセッションについて答え、各回答がセッション数と費用に占める割合を示します。
  • Recommendations (推奨事項): スキル化する繰り返しの作業手順、チーム内の複雑な作業の例、コードリポジトリに追加するルールなどの提案を 1 つの一覧にまとめます。請求に関する権限を持ち、レポートの attributed view を使っている場合は、spend limit (利用上限) で作業が止まっている人の上限をレポートから引き上げられます。

プライバシーの扱い

Smart reports は、個人の業績評価や雇用に関する判断に使うためのものではなく、そうした用途に使うべきではありません。

個人的な会話を含む制限対象の話題に関わると Claude が判断したセッションは、集計の分析にだけ使われ、要約は付きません。制限対象の話題には常にオンの保護策が 2 つあり、オフにはできません。その 1 つとして、制限対象の話題について独自の質問はできません。これは、カスタマイズしたテンプレートの質問にも、自分で書いた質問にも当てはまります。

提供状況の注意

Smart reports は Claude Enterprise プランでベータとして提供されています。ほかのプランでの提供については、公式のリリースノートには記載がありません。

管理者・導入時に確認したい点

Smart reports は既定でオフになっており、組織の設定で有効にする必要があります。有効化は次の流れです。

  1. Organization settings (組織の設定) > Capabilities (機能) を開きます。
  2. Analytics (分析) の項目を探します。
  3. "Smart reports" のトグルをオンにします。これにより、分析へのアクセス権を持つ組織の管理者が Smart reports を使えます。
  4. 任意で "Allow attribution to individual users" のトグルをオンにします (既定はオフ)。このトグルは、レポートの閲覧者が誰がセッションを実行したかを見られるかどうかを制御し、閲覧者が名前を表示するたびにその操作が記録されます。

そのほかに確認したい点は次のとおりです。

  • 共有されたレポートは共有リンクからのみ開けます。リンクを開けるのは、共有された人と、すでにレポートを閲覧できる管理者だけです。
  • レポートの作成中や生成中に事前共有しておくと、共有相手は完成後すぐに開けます。
  • department と cost center を SCIM の enterprise extension 属性として送ると、新しいレポートを作成するときに絞り込みの選択肢として表示されます。
  • 質問と custom insights は、Report template の下の "Save as template" からテンプレートとして保存できます。
HOW TO USE

使い方

Smart reports は Claude Enterprise プランでベータとして提供されています。

  1. Analytics (分析) > Smart reports (スマートレポート) を開き、"New report" (新しいレポート) をクリックします。
  2. レポートの名前を入力し、対象のチームまたは部署を選びます。この選択肢は、RBAC グループが 1 つ以上ある場合、または組織が SCIM プロビジョニングを使い、ユーザー情報に department や cost center の項目が含まれる場合に使えます。
  3. 期間と、レポートに含める製品を選びます。続けて、レポートでサンプルとして使われるセッション数をプレビューで確認します。
  4. "Add files" (ファイルを追加) をクリックし、Claude がレポートを目的に合わせて調整するための資料を追加します。
  5. レポートの共有相手を選びます。組織単位の "Allow attribution to individual users" がオンの場合は、任意で "Allow attributed view for people you share with" もオンにできます。
  6. レポートのテンプレート、Claude に答えさせる質問、custom insights を選びます。
  7. "Create report" (レポートを作成) をクリックします。完成するとメールで通知され、Analytics > Smart reports の "Smart reports" 一覧にも表示されます。
公式ヘルプを開く ↗
USE CASES

利用シーン

CASE 01

チームが Claude を何に使い、どの作業に費用がかかっているかを、セッション数と定価ベースの費用で把握する場面に向いています。

CASE 02

connector の未設定やツールの失敗など、作業を妨げている要因を分類して確認する場面に使えます。

CASE 03

何度も繰り返されている作業パターンを見つけ、共有スキルとしてまとめる候補を検討する場面に向いています。

CASE 04

組織独自の観点 (custom insights) をすべての分析対象セッションに当て、回答の割合を確認する場面に使えます。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

比較の単位となる業務: チームのAI利用状況・コスト・摩擦箇所の分析と再利用パターンのレポート

/usage の分析ダッシュボードでは、アカウントの利用状況、トークンの合計、プラグインとスキルのアクティビティを確認できます。Smart reports は、対象範囲のセッションの記録を Claude がサンプルとして読み、作業の流れと成果物の種類ごとに定価ベースの費用を割り当てて、摩擦が生じている箇所や推奨事項を文章でまとめます。

Record & Replay は、実演した作業手順を再利用可能なスキルに変える macOS 向けの機能です。Smart reports は、チームが繰り返している作業パターンを利用の記録から特定し、共有スキルとしてまとめるための最初のプロンプトを示します。

SOURCES

出典

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