Claude APIAnthropic の機能

FEATURE

Claude Managed Agents

Claude Managed Agents は、Claude を自律エージェントとして動かすためのハーネスとインフラを提供する機能です。

プレビュー・先行提供公式発表と照合済み
初出2026年4月8日
ページ更新
提供状態プレビュー・先行提供
公式の記載で確認できた環境API、クラウド基盤経由
提供を確認できたプラン公式に記載なし
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. これまでの変更
  7. 関連する機能
  8. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

自律エージェントの実行基盤

Claude を自律エージェントとして動かすハーネスとインフラを、フルマネージドの環境として使えます。安全なサンドボックス、組み込みツール、サーバー送信イベントのストリーミングを備えています。

POINT 02

組み込みツールと MCP 接続

Bash ツールでサンドボックス内のシェルコマンドを実行し、ファイル操作ツールで read・write・edit・glob・grep を行えます。Web 検索・取得ツールはドメインの許可リストや拒否リストで制限でき、MCP サーバー経由で外部のツール提供元にも接続できます。

POINT 03

長時間・定期のタスク実行

複数のツール呼び出しを伴う数分から数時間のタスクを実行でき、セッションはファイルシステムと会話履歴を保持します。scheduled deployments を使うと、cron スケジュールで繰り返し実行できます。

GUIDE

機能解説

概要

エージェントループ、ツール実行、ランタイムを自前で作らずに、Claude がファイルの読み取り、コマンドの実行、Web の閲覧、コードの実行を安全に行える管理環境を使えます。エージェントの作成、コンテナの設定、セッションの実行は API を通じて行います。

Claude Managed Agents は、エージェント・環境・セッション・イベントを組み合わせて使います。

  • エージェント: モデル、システムプロンプト、ツール、MCP サーバー、スキルの定義です。
  • 環境 (Environment): セッションを実行する場所の設定です。Anthropic が管理するクラウドサンドボックスか、自社インフラ上のセルフホストサンドボックスを指定します。
  • セッション: エージェントと環境を参照して実行する単位です。一時停止の後も再開でき、会話履歴、サンドボックスの状態、出力をサーバー側に保存します。
  • イベント: ユーザーメッセージの送信や結果の受け取りに使います。イベント履歴はサーバー側に保存され、すべて取得できます。

ハーネスは prompt caching や compaction などの性能最適化を組み込みで備えています。

提供状況の注意

Claude Managed Agents は 2026 年 4 月 8 日にベータとして提供を開始しました。Multiagent orchestration、Outcomes、dynamic workflows も、managed-agents-2026-04-01 ベータヘッダーのもとでベータ提供です。Dreams はリサーチプレビューで、利用にはアクセス申請が必要です。

Webhook、Multiagent orchestration、セルフホストサンドボックス、scheduled deployments は Claude Platform on AWS でも利用できます。対象プランについては、公式のリリースノートには記載がありません。

管理者・導入時に確認したい点

  • データの削除: セッションと、アップロードしたファイルは、API を通じていつでもそれぞれ削除できます。
  • 推論の実行場所: inference_geo で、エージェントのモデル推論を実行する場所を制御できます。
  • 認証情報: ボールトで環境変数の認証情報を扱い、エージェントのサンドボックスにシークレットを安全に注入できます。injection_location で、値を送信リクエストのヘッダー、本文、または両方のどこに差し込むかを制御します。
  • ツール実行の権限: 権限ポリシーの auto では、サーバーが各ツール呼び出しを評価し、実行・拒否・承認待ちを判断します。
  • Web アクセスの制限: web_search と web_fetch がアクセスできるサイトを制限できます。ネットワークが制限されたクラウド環境では allowed_hosts がこの 2 つのツールにも適用され、web_fetch はセッション内ですでに現れた URL だけを取得します。
  • 支出の上限: セッションに予算を設定でき、公開の定価で計算した支出が上限に達すると、セッションは budget_reached の停止理由で一時停止します。
  • 観測: OpenTelemetry エクスポート (ベータ) で、セッションを観測基盤でトレースできます。
HOW TO USE

使い方

すべての Managed Agents のエンドポイントで managed-agents-2026-04-01 ベータヘッダーが必要で、SDK はこのヘッダーを自動で付けます。

  1. モデル、システムプロンプト、ツール、MCP サーバー、スキルを定義してエージェントを作成します。エージェントは一度作成すれば、ID で参照して複数のセッションで使えます。
  2. エージェントを実行する場所を設定する環境 (environment) を作成します。クラウドサンドボックスか、自社インフラ上のセルフホストサンドボックスを選びます。
  3. 作成したエージェントと環境の設定を参照するセッションを開始します。
  4. ユーザーメッセージをイベントとして送ります。Claude は自律的にツールを実行し、結果を server-sent events (SSE) でストリーミングして返します。
  5. 実行中に追加のユーザーイベントを送ってエージェントを導くか、中断して進め方を変えます。
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USE CASES

利用シーン

CASE 01

複数のツール呼び出しを重ねて数分から数時間かかる処理を、API から自律エージェントに任せる場面に向いています。

CASE 02

決まった間隔で同じ作業を繰り返す場面に使えます。cron スケジュールでセッションを実行でき、自前のスケジューラーを用意する必要はありません。

CASE 03

ツールの実行を自社のインフラの中で行いたい場面に使えます。Anthropic のインフラでのツール実行の代わりに、セルフホストサンドボックスを選べます。

CASE 04

社内の仕組みとエージェントの動きをつなぐ場面に使えます。Webhook でセッション、エージェント、デプロイなどのライフサイクルイベントを受け取れます。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

比較の単位となる業務: API 経由でのマネージド自律エージェントの構築・実行 (サンドボックス、ツール実行、セッション管理)

OpenAI の Agents API も、マネージドなハーネスでエージェントを構築する API です。Agents API は Codex ハーネスを使い、セッションのオーケストレーション、コンテキスト圧縮、復旧を OpenAI が担います。Claude Managed Agents のハーネスは prompt caching や compaction などの最適化を組み込みで備え、セッションは一時停止の後も再開でき、会話履歴・サンドボックスの状態・出力をサーバー側に保存します。

実行場所について、Agents API は OpenAI ホストのサンドボックスで実行するか、自社インフラまたは対応プロバイダーのサンドボックスを接続します。Claude Managed Agents は、Anthropic が管理するクラウドサンドボックスか、自社インフラ上のセルフホストサンドボックスを環境として指定します。どちらも MCP サーバーを接続できます。

TIMELINE

これまでの変更

  1. OpenTelemetry エクスポートのベータを開始。scheduled deployments が Claude Platform on AWS で利用可能に。

  2. dynamic workflows のベータ提供を開始。

  3. allowed_hosts を Web ツールにも適用。web_fetch の取得先をセッション内に現れた URL に限定。

  4. 権限ポリシーに auto を追加。ant CLI 1.32.0 の ant beta:sessions connect で、ターミナルをセッションに接続可能に。

  5. web_search と web_fetch のアクセス先制限に対応。セルフホストサンドボックスのセッションでメモリストアを接続可能に。Claude Console の Session viewer (セッションビューアー) を、タイムラインのミニマップ、モデルリクエストごとのトランスクリプト、Inspector パネルを備えた形に再設計。

  6. セッションの予算、主スレッドがターン中に戦略的な助言を求めるアドバイザーモデル、inference_geo、GitHub リポジトリからのスキル読み込みに対応。

  7. モデル設定に effort レベルを設定可能に。Webhook が環境とメモリストアのライフサイクルに対応。POST /v1/sessions の initial_events で最大 50 件の user.message と user.define_outcome を渡せるように。エージェント更新時の version が任意に。スレッドのイベントストリームがイベントデルタに対応。

  8. GET /v1/sessions/{session_id}/events/stream の event_deltas[] でイベントデルタに対応。セッション一覧の後方ページネーションに対応。type: "agent_with_overrides" で、1 つのセッションに限りモデル、システムプロンプト、ツール、MCP サーバー、スキルを置き換え可能に。injection_location に対応。Webhook がエージェント、デプロイ、デプロイ実行のライフサイクルに対応。

  9. scheduled deployments とボールトの環境変数認証情報に対応。session.thread_* の Webhook イベントに session_thread_id を追加。

  10. Webhook、Multiagent orchestration、セルフホストサンドボックスが Claude Platform on AWS で利用可能に。

  11. セルフホストサンドボックスに対応。アクティブなセッションの MCP サーバーとツールの設定を更新可能に。agent_toolset と MCP ツールの 10 万文字 (約 2.5 万トークン) を超える出力は、サンドボックス内のファイルに自動で書き出されます。

  12. Multiagent orchestration と Outcomes がベータに。Webhook (セッションとボールトのライフサイクルイベント) に対応。セッションのステータス、イベントの種別と作成時刻での絞り込みに対応。mcp_oauth 認証情報でボールトのバックグラウンド更新に対応。Dreams のリサーチプレビューを開始し、Dream は既存のメモリストアと過去のセッション記録から、重複の統合や古い項目の置換をした再編成済みのメモリストアを出力します。

  13. ベータとして提供開始。すべてのエンドポイントで managed-agents-2026-04-01 ベータヘッダーが必要です。

SOURCES

出典

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