できること
ターミナルからAPI操作
Claude API のすべてのリソースをサブコマンドとして呼び出せます。リクエスト本文は型付きのフラグやパイプで渡した YAML から組み立てられ、手書きの JSON は不要です。
ファイルでリソース管理
ant apply で、リポジトリ内のファイルからエージェント、環境、スキル、メモリストア、デプロイメントを作成・更新できます。書き出される claude-lock.json をコミットすると、以後の実行では同じリソースが更新されます。
セッションへの接続
ant beta:sessions connect でターミナルを Claude Managed Agents のセッションに接続し、ライブで追跡しながらメッセージを送ったり、承認待ちのツール呼び出しを許可・拒否したりできます。
機能解説
概要
API のリソースはすべてサブコマンドとして用意されており、出力の整形、レスポンスの絞り込み、YAML や JSON のファイル入力に対応します。Claude Code とのネイティブ統合や、API リソースを YAML ファイルでバージョン管理する用途にも対応しています。
ant CLI は Claude API をターミナルから使うためのクライアントです。API のリソースごとにサブコマンドがあり、出力の整形、レスポンスの絞り込み、YAML または JSON のファイル入力に対応します。
curl で API を呼ぶ場合と比べて、次の点が異なります。
- リクエスト本文を、手書きの JSON ではなく型付きのフラグやパイプで渡した YAML から組み立てます。
@pathの参照で、ファイルの内容を文字列のフィールドに埋め込めます。- 組み込みの
--transformクエリでレスポンスのフィールドを取り出せるため、jqのような別のツールは不要です。 - 一覧を返すエンドポイントは自動でページ送りされます。
シェル補完のスクリプトは bash、zsh、fish、PowerShell 向けに同梱されています。ant @completion <shell> で生成でき、zsh の例は次のとおりです。
ant @completion zsh > "${fpath[1]}/_ant"ant apply によるリソースの構成管理
ant CLI 1.30.0 で追加された ant apply は、リポジトリ内のファイルをもとに、エージェント、環境、スキル、メモリストア、デプロイメントを作成・更新します。
ant apply は claude-lock.json というロックファイルを書き出します。このファイルをコミットしておくと、手元でも CI でも、以後の実行は新しいリソースを作らずに同じリソースを更新します。
Claude Managed Agents のセッション接続
ant CLI 1.32.0 で追加された ant beta:sessions connect は、ターミナルを Claude Managed Agents のセッションに接続するコマンドです。接続中は次の操作ができます。
- セッションをライブで追跡する
- メッセージを送る
- 承認待ちのツール呼び出しを許可・拒否する
--web を渡すと、Claude Console のセッションビューアを手元で提供し、ターミナルの代わりにそこでセッションを開きます。
管理者・導入時に確認したい点
- ant CLI 1.37.0 などのリリースで、組織情報、メンバー、招待、ワークスペース、API キー、レート制限、サービスアカウント、workload identity federation、customer-managed encryption keys、コンプライアンス設定の Admin API メソッドがベータを終了し、
ant organizationで呼び出せます。従来のant beta:organizationも引き続き使えます。 - ant CLI 2.0.0 は、既定で API バージョン 2026-10-21 を送信します。
- 新しい CLI のバージョンには、API バージョンに依存しない破壊的変更があります。ライセンスも MIT License から Apache 2.0 に変わっています。既存のスクリプトや社内の利用規程との関係を確認してから更新する必要があります。
- 利用できるプランについては、公式のリリースノートには記載がありません。
使い方
- macOS では Homebrew で
brew install anthropics/tap/antを実行してインストールします。ソースからgo install github.com/anthropics/anthropic-cli/v2/cmd/ant@latestでインストールすることもでき、その場合は Go 1.26.10 以降が必要です。 ant --versionを実行して、インストールを確認します。ant auth loginを実行すると、Claude Console に対するブラウザでの OAuth フローが開き、認証情報が手元に保存されます。これにより、API キーを作成・管理せずに API を呼び出せます。ant messages createに--model・--max-tokens・--messageを指定して Messages API を呼び出します。標準出力がターミナルの場合、レスポンスは API オブジェクト全体が整形して表示されます。
利用シーン
Claude API の呼び出しを、シェルスクリプトや日々のターミナル作業から試す場面に向いています。
エージェントや環境などの定義をリポジトリのファイルで管理し、手元や CI から同じリソースを更新する運用に使えます。
Claude Managed Agents のセッションで、承認待ちのツール呼び出しをターミナルから許可・拒否する場面に向いています。
組織のメンバー、ワークスペース、API キーなどの管理操作をコマンドラインから行う場面に使えます。
ChatGPT・OpenAI の対応する機能
比較の単位となる業務: コマンドラインからのAPI操作とエージェント等APIリソースの構成管理
組織管理の操作について、ant CLI では組織情報、メンバー、招待、ワークスペース、API キー、レート制限などの Admin API メソッドを ant organization サブコマンドから呼び出せます。
OpenAI の Admin API は、Node、Python、Go、Ruby、Java 向けの OpenAI SDK でサポートされており、支出アラート、モデル許可リスト、データ保持設定、ホスト型ツールの権限の管理と、詳細な請求明細の照会に対応しています。
これまでの変更
2.0.0 が既定で API バージョン 2026-10-21 を送信するようになり、ライセンスが Apache 2.0 に変わりました。
組織関連の Admin API メソッドがベータを終了し、
ant organizationで呼び出せるようになりました。1.32.0 で
ant beta:sessions connectが追加されました。1.30.0 で
ant applyが追加されました。Claude API 向けのコマンドラインクライアントとして ant CLI の提供が始まりました。