できること
定期タスクの自動実行
繰り返しのタスクを予約し、バックグラウンドで実行できます。チャット内のタスクは分単位の間隔のほか、毎日・毎週の予定でも動かせます。
アプリのイベントで起動
Gmail の新着メッセージ、Slack の選択したチャンネルの新しい投稿、GitHub のプルリクエストの動きをきっかけにタスクを実行できます。
実行結果をまとめて確認
Scheduled で、有効・一時停止・完了のタスクと最近の実行を確認できます。
機能解説
概要
タスクはチャットから作成・更新でき、実行結果は Scheduled (スケジュール) でまとめて確認できます。時間ベースの予定に加えて、Gmail・Slack・GitHub で対応するイベントが起きたときにタスクを動かす使い方もあります。
Scheduled tasks は、ChatGPT または Codex のチャットから作成・更新できます。ChatGPT はプロンプトの下書きを作り、適切な実行先を選び、範囲や頻度が変わったときにタスクを更新できます。Skills (スキル) からタスクを作成・更新することもできます。
タスクの実行の形は 2 つあります。
- チャット内で予約したタスク:予定に沿って同じチャットに戻り、毎回新しいプロンプトから始めるのではなく、そのチャットの既存の文脈を使います。間隔は分単位、または毎日・毎週を指定できます。
- 独立したタスク:実行のたびに新しいチャットを始め、結果を Scheduled に報告します。
細かい予定が必要な場合は、RFC 5545 の繰り返しルール (RRULE) を編集できます。例えば次のように書きます。
RRULE:FREQ=MONTHLY;BYMONTHDAY=1;BYHOUR=9;BYMINUTE=0
モデルと reasoning effort (推論の度合い) は既定のままにすることも、タスクごとに明示して選ぶこともできます。
イベントトリガーの条件
Gmail・Slack・GitHub のイベントで動くタスクには、次の条件があります。
- Gmail:新着の受信メッセージで動きます。送信者や件名で絞り込めます。
- Slack:選択したチャンネルの新しいメッセージで動きます。投稿者や、スレッドの返信を含めるかどうかで絞り込めます。リアクション・編集・削除・ダイレクトメッセージには対応していません。
- GitHub:リポジトリのプルリクエストの動きで動きます。プルリクエスト・作成者・タイトル・ラベルで絞り込め、レビュー・コメント・コミットの更新・マージのみのどれをきっかけにするかを選べます。
1 つのタスクに複数のイベントトリガーを設定できますが、イベントトリガーと時間ベースの予定を組み合わせることはできません。条件に合うイベントが短い間隔で続けて届いた場合、ChatGPT はそれらを 1 回の実行にまとめる場合があります。
実行環境とツールの使い方
- ChatGPT のデスクトップアプリでは、タスクはローカルのプロジェクトを扱えます。Git リポジトリでは、ローカルのプロジェクトで動かすか、新しい worktree で動かすかを選べ、どちらもバックグラウンドで実行されます。同じタスクを複数のプロジェクトで動かすこともできます。
- デスクトップアプリの Scheduled ビューは受信箱の役割を持ち、発見事項のある実行がそこに表示されます。対応が必要な実行には未読の印が付きます。
- Web のタスクは、アップロードした資料や接続したツールを使えますが、手元のコンピューター上のフォルダーを直接扱うことはできません。
- タスクは Skills を使えます。Web の ChatGPT Work、またはデスクトップアプリの ChatGPT Work や Codex で作ったタスクは、プラグインも使えます。デスクトップアプリでは、プロンプトに
$skill-nameと書いてスキルを明示的に呼び出せます。
運用を始める前のテスト
タスクを予約する前に、通常のチャットでプロンプトを手動で試します。予約した実行が始まったら、最初の数回の出力を確認し、必要に応じてプロンプトや頻度を調整します。
提供状況の注意
Gmail・Slack・GitHub のイベントで実行する仕組みは、2026 年 8 月 25 日に加わりました。イベントトリガー型タスクは対象プランで提供されます。対象となる具体的なプラン名は、公式のリリースノートには記載がありません。
管理者・導入時に確認したい点
- 管理されたワークスペースでは、管理者が Allow event-triggered scheduled tasks の権限で、イベントトリガー型タスクへのアクセスを制御できます。
- タスクは、既定の sandbox 設定のもとで人の立ち会いなしに実行されます。
- 組織のポリシーが許可している場合、タスクは
approval_policy = "never"で動きます。許可していない場合は、選択した権限モードの承認の動作に従います。 - Slack では ChatGPT の Slack アプリが監視対象の各チャンネルのメンバーである必要があり、GitHub では接続した GitHub アプリが監視対象の各リポジトリにアクセスできる必要があります。
使い方
以下は、Gmail・Slack・GitHub のイベントをきっかけに動くタスクを作る流れです。
- タスクを作る前に、関連するアプリを接続し、そのアプリが求めるアクセスを承認します。
- Slack の場合は、タスクが監視するすべてのチャンネルに
@ChatGPTを追加します。GitHub の場合は、接続した GitHub アプリが対象のリポジトリへのアクセス権を持っている必要があります。 - ChatGPT にタスクの作成を頼み、監視するイベントと、そのイベントが起きたときに行う内容を伝えます。
- Scheduled (スケジュール) を開くと、保留中のイベントを確認できます。Run now (今すぐ実行) を選ぶと、それらを処理できます。
利用シーン
特定の送信者や件名の Gmail を受け取ったときに、決めておいた処理を ChatGPT に実行させる場面に向いています。
選択した Slack チャンネルに新しい投稿があったときに、内容に応じた処理を動かす場面に使えます。
GitHub のプルリクエストにレビューやマージがあったときに、決まった確認作業を走らせる場面に向いています。
毎月 1 日の 9 時など、決まった時刻に繰り返す定期確認に使えます。
Claude・Anthropic の対応する機能
比較の単位となる業務: Gmail・Slack・GitHub のイベント発生をきっかけにしたタスクの自動実行
Anthropic の Claude では、Routines (ルーティン) がスケジュール実行の仕組みです。Slack チャンネルでのルーティンの実行は、新しいトップレベルのメッセージを投稿する代わりに既存のスレッドに返信できます。所有者の GitHub 接続が欠けている場合は、その回の実行をスキップして最大 72 時間再試行します。ChatGPT の Scheduled tasks は、選択した Slack チャンネルの新しいメッセージや GitHub のプルリクエストの動きをタスク実行のきっかけにでき、そのためには Slack アプリのチャンネル参加と GitHub アプリのリポジトリへのアクセス権が必要です。
Claude Managed Agents の Webhook のイベント種別には、セッションと vault のライフサイクルのイベントが含まれ、エージェント・デプロイメント・デプロイメント実行のライフサイクルも対象です。新しく公開されたエージェントバージョン、一時停止したデプロイメント、失敗したスケジュール実行に、ポーリングなしで対応できます。