できること
組織全体の利用を追跡
Cowork のイベントを OpenTelemetry で書き出し、組織全体の Cowork の利用状況とアクティビティを追跡できます。
コストとトークンの把握
api_request イベントには、Claude への API リクエストごとの推定コスト (USD) と入出力のトークン数が含まれます。cost_usd を user.account_uuid や organization.id でまとめると、ユーザー別・チーム別の内訳を見られます。
プロンプト単位の追跡
prompt.id 属性で、すべてのイベントをそのきっかけとなった 1 つのプロンプトに結び付けられます。特定の prompt.id でイベントを絞り込むと、1 つのプロンプトから発生した動作をまとめて追えます。
機能解説
概要
イベントは OTel の logs/events プロトコルで送られ、ユーザーのプロンプト、モデルの応答、API リクエスト、ツールの利用、エラーを把握できます。社内の監視基盤で AI エージェントの作業を見える化したい場面に関わります。
書き出されるイベント
Cowork が書き出すイベントは次のとおりです。いずれも session.id などの標準的な属性を持ちます。
user_promptassistant_responsetool_resultapi_requestapi_errortool_decision
api_request イベントは Claude への API リクエストごとに記録され、推定コスト (USD) と入出力のトークン数を含みます。イベントから得られるコストの値は概算です。正式な請求データは billing dashboard (請求ダッシュボード) で確認します。
送信内容の制御 (コンテンツ取得)
イベントにユーザーのプロンプト本文、モデルの応答本文、ツールへの入力を含めるかどうかは、各ユーザーの端末にある managed configuration (管理された構成) のキー otlpContentCapture で決めます。
- デバイス管理ツールを使い、各 OS の managed configuration の場所に
otlpContentCaptureを配布します。 - メタデータだけを書き出す場合は、
otlpContentCaptureを空のリスト[]にします。 - キーは Claude Desktop の再起動時に有効になります。
otlpContentCapture が設定されていない場合、現行バージョンの Claude Desktop はメタデータだけを送ります。
提供状況の注意
対象プランや提供地域については、公式のリリースノートには記載がありません。
管理者・導入時に確認したい点
- イベントが書き出されるのは、管理者が OTLP endpoint を設定した場合だけです。
- コレクターの設定は、Claude Desktop でユーザーのコンピューター上で動くすべての Cowork セッションに適用されます。Dispatch が開始した Cowork タスクも対象です。Code タブのセッション (Dispatch が開始した Code セッションを含む) には適用されません。
- 組織でネットワークの外向き通信 (egress) を制限している場合、Cowork はコレクターのホスト名をセッションの egress allowlist に自動で追加します。
- メタデータには
workspace.host_pathsが含まれます。この属性はotlpContentCaptureの制御の対象外で、キーが[]のときもフォルダーのパスがイベントに含まれます。 - first-party の導入形態では、
user.emailが常にイベントの属性に含まれます。気になる場合は、テレメトリーのバックエンド側で絞り込みや伏せ字の処理を設定します。
使い方
- Admin settings (管理者設定) > Cowork を開きます。
- OTLP endpoint、OTLP protocol (http/json または http/protobuf)、OTLP headers の各項目を設定します。
- 設定を保存します。
- 新しい Cowork セッションを開始します。設定はセッション開始時に読み込まれるため、既存のセッションには新しい設定が反映されません。
利用シーン
組織全体の Cowork の利用状況とアクティビティを、社内の OpenTelemetry 対応の監視基盤で追跡する場面に向いています。
API リクエストの推定コストをユーザー別・チーム別に集計し、利用の傾向をつかむ場面に使えます。正式な請求額の確認には billing dashboard を使います。
特定のプロンプトから発生したツールの利用や API リクエストを、prompt.id でたどって確認する場面に使えます。
api_error イベントを使い、Cowork の作業中に起きたエラーを把握する場面に使えます。
ChatGPT・OpenAI の対応する機能
比較の単位となる業務: OpenTelemetry によるエージェント作業アクティビティの監視
Codex プロフィールは、Codex アプリの Profile セクションに、プロフィールの詳細、利用統計、トークンアクティビティを表示する機能で、利用統計やトークンアクティビティのチャートも備えています。/usage は、分析ダッシュボードでアカウントの利用状況、トークンの合計、プラグインとスキルのアクティビティを確認する機能です。
Claude Cowork の OpenTelemetry 対応は、アプリ内の画面で利用状況を表示するのではなく、管理者が設定した OTLP endpoint にイベントを書き出す仕組みです。API リクエストごとのトークン数や推定コストを含むイベントを、組織側の監視基盤でユーザー別・チーム別に集計する使い方になります。