Claude APIAnthropic の機能

FEATURE

OpenTelemetry export

OpenTelemetry export は、Claude API と Claude SDK が Messages API のリクエスト、ツールの使用、Managed Agents のセッションを OpenTelemetry (OTel) でトレースする機能です。

プレビュー・先行提供公式発表と照合済み
初出2026年10月14日
ページ更新
提供状態プレビュー・先行提供
公式の記載で確認できた環境公式に記載なし
提供を確認できたプラン公式に記載なし
目次 CONTENTS
  1. できること
  2. 機能解説
  3. 使い方
  4. 利用シーン
  5. ChatGPT・OpenAI の対応する機能
  6. 出典
CAN DO

できること

POINT 01

API 呼び出しのトレース

Messages API のリクエスト、ツールの使用、Managed Agents のセッションを OpenTelemetry でトレースし、既存のオブザーバビリティ基盤で確認できます。送り先は OTLP を受け付ける基盤であれば選べます。

POINT 02

SDK と API の両方

SDK トレースと API トレースのどちらか、または両方を設定できます。両方を設定すると、1 つのリクエストの SDK のスパンと API のスパンを 1 つのトレースで確認できます。

POINT 03

出力内容の選択

出力先と SDK クライアントごとに content mode があり、スパンにモデルへのプロンプトと応答を含めるかどうかを設定できます。

GUIDE

機能解説

概要

トレースは、すでに使っているオブザーバビリティ基盤で確認できます。失敗したリクエストや遅いリクエストの調査、トークン消費量とレイテンシの追跡、実際のトラフィックをもとにした評価 (eval) の作成に使えます。

OpenTelemetry export は、Claude API と Claude SDK が生成するスパンを OpenTelemetry の形式で出力する機能です。

  • API と SDK は GenAI semantic conventions の属性を使います。この規約に対応した基盤では、追加の設定なしでスパンを認識できます。
  • 自社アプリケーションのトレースの中で各リクエストを確認でき、そのリクエストを送ったユーザーや機能と結び付けて見られます。
  • Claude SDK は Python、TypeScript、C#、Go、Java、PHP、Ruby でスパンを出力します。
  • API からスパンを取得するには、Claude Console で OpenTelemetry の出力先を追加します。

スパンの構成と読み方

Messages API の create-message リクエストでは、API のスパンの下に、モデルへのリクエストごとのスパンと、API が実行したサーバーツールまたは MCP connector ツールの使用ごとのツールスパンが付きます。

Managed Agents のセッションでは、Sessions API のリクエストごとのスパンと、エージェントのターンごとのターンスパンが付きます。セッションのスパンは次のようにまとめて読みます。

  • 1 つのスレッドを読む場合: セッションのスレッド ID を持つ gen_ai.conversation.id でスパンをまとめ、開始時刻の順に並べると、スレッドをトランスクリプトとして読めます。
  • すべてのスレッドを含むセッション全体を見る場合: トレースをまたいで anthropic.session.id でスパンをまとめます。

トークンを集計するときの注意

トークンを重複なく数えるには、リクエストごとに 1 つの出どころのスパンだけを合計します。Messages API のリクエストに SDK のスパンと API のスパンの両方がある場合は、API のスパンを合計します。

どちらのスパンも名前は anthropic.messages.create です。種類 (kind) で区別し、SDK のスパンは CLIENT、その子にあたる API のスパンは SERVER です。

なお、出力されたスパンは API 利用の完全な記録としては保証されません。配信はベストエフォートで、スパンが失われる場合があります。

コンテンツモードとデータの扱い

出力先と SDK クライアントにはそれぞれ content mode があります。

  • Metadata only (SDK では metadata_only): 既定のモードです。スパンには識別子、タイミング、ステータス、トークン数と、エージェントやツールの名前・説明、MCP サーバーの名前など、利用者が選んだテキストが含まれます。
  • Full content (SDK では content): 最も多くの情報を含むモードです。Metadata only の内容に加え、モデルへのプロンプトと応答が含まれます。

管理者・導入時に確認したい点は次のとおりです。

  • 組織が Anthropic と HIPAA、FERPA、K-12 のデータ取り扱い制限を結んでいる場合、出力先は content mode にかかわらずメタデータだけを出力します。SDK のスパンはこの影響を受けません。
  • zero data retention の場合も Full content を使えます。Messages API のリクエストでは、API は出力するコンテンツを出力先へ届けるまでメモリ上にだけ保持します。
  • Full content では、各スパンが保持するコンテンツは既定で最大 0.75 MB です。上限を超えた場合、SDK または API はコンテンツを短くし、anthropic.content.truncated を true に設定します。
  • SDK で上限を変えるには traces.max_content_bytes を設定します (TypeScript・Java・PHP は traces.maxContentBytes、C# は Traces.MaxContentBytes、Go は option.WithOpenTelemetryTracesMaxContentBytes())。

提供状況の注意

OpenTelemetry export は 2026 年 10 月 14 日にベータとして提供が始まりました。対象プランや提供地域は、公式のリリースノートには記載がありません。

HOW TO USE

使い方

ここでは Claude Console で API トレースの出力先を追加する流れを示します (SDK トレースは、SDK をインストールして tracer provider を登録して設定します)。

  1. Claude Console で OpenTelemetry の出力先 (destination) を追加します。
  2. スパンにプロンプトと応答を含め、コンテンツの上限を変える場合は、出力先を追加するときに Content mode (コンテンツモード) を Full content に設定します。
  3. Advanced settings (詳細設定) で Maximum content size in MB (最大コンテンツサイズ、MB 単位) を設定します。
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USE CASES

利用シーン

CASE 01

失敗したリクエストや応答の遅いリクエストの原因を調べる場面に使えます。

CASE 02

トークン消費量とレイテンシを継続して追跡する場面に向いています。

CASE 03

実際のトラフィックをもとに評価 (eval) を作る場面に使えます。

CASE 04

自社アプリケーションのトレースの中で、どのユーザーや機能が Claude へのリクエストを送ったかを確認する場面に向いています。

COMPARISON

ChatGPT・OpenAI の対応する機能

公式リリースノートでは、対応する発表を確認できていません (2026-11-03 時点)。 これは、対応する機能が存在しないことを示すものではありません。

SOURCES

出典

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